Marina’s blog

マレーシアの大学で日本語を教えている協力隊のブログです

Week5 / 実習生の訪問

今学期の学部授業も3分の1まで来ました。この5週目は私のこれまでの活動の中でも大きな週となりました。

 

K先生の訪問

木曜日は学部の日本語授業を担当しているランゲージアカデミーの日本語部門トップのK先生がJBキャンパスからKLキャンパス(MJIIT)へ視察へ来られました。しかし、見学を予定していた授業は前日に急に決まった高等教育省の訪問により、(学生がそのイベントに参加するため)キャンセルとなりました。。この分の時間で、JOCV2名とK先生で授業に関する話し合いを行いました。

K先生は5年前の実習時代からお世話になっているインド系の現地の日本語の先生で、日本の大学の先輩でもあります。私が赴任してから、こちらのランゲージアカデミーの先生方との交流が増えたのも、実習時代からのK先生とのつながりのおかげ、という部分は少なからずあると思っています。そんな心強いサポートをいつもしてくださっている大先輩です。

今回授業を見てもらうことはできませんでしたが、この4週間ほどで学部授業を担当して感じたことを意見交換させていただきました。例えば現在使っている教材やテストなどのこと。MJIITの学生が学ぶものとしてはどうなのかなと思う語彙やテストの設問などがあると思っていたのですが、それをこれまでずっとやって来たこちらの先生に直接言うにはまだ心と時間の余裕がなかったので、今回K先生に共有し意見を仰ぎました。先生も私たちの意見に共感してもらえた部分があったようです。教材の見直しを含めた授業の検討会を、今学期が終わったら一緒に行いましょう、というご提案をいただきました。これは配属先の日本語教育に関わる大きな前進!とても嬉しかった。

 

大学の後輩の訪問

そして金曜日は、大学の後輩4名がKL見学の一部でMJIITの訪問に来てくれました。私が5年前に参加したJBでの日本語教育実習に今年参加している学生さんたちです。これまでの実習のプログラムでは毎年マラッカ見学が組まれており、KLへ来ることはありませんでしたが、昨年11月に先輩隊員と一緒にJBキャンパスへ遊びに行った時に、K先生とのお話の中で「次の実習生には、みなさんの活動を見に、KLへ行って、交流をしてもらいましょうか」という話が上がりその場で約束できたことでした。

それが現実となりました。なかなか口では言ってくれても実行してもらえないということはこの国ではよくあるので、あまり期待しすぎないようにと思っていましたが、しっかりと考えていてくださったこと、その気持ちがとても嬉しかった。

実習生の滞在はたった半日でしたが、私の活動について簡単に話し、学部授業の見学と、MJIITの学生との交流をしてもらうことができました。今年の夏につくば市インターンに行く学生が3名いるので、その3名とは少し時間をとって話してもらいました。

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自分がかつて参加し、その後を左右することになったJB実習ですが、この4名にとってどのような意味をもたらすのかは分かりません。MJIIT訪問を通して何かが心に残ったり、知り合った学生とのつながりが続いて行ったらいいなと思います。日本語を教えること自体もそうですが、いろんな可能性を学生の中に小さな種として撒いていくことは教師のやりがいであって、希望です。

とくに人と人とをつなぐことは、自己紹介で自分の名前の話をするとき話していることですが、協力隊員としてだけでなくプライベートでも目標として掲げてきたことなので、今回は達成感と少しの感動がありました。実際は目標という意識的なことでなく、自分が人と人をつなぐことが好きなので、そういう方向に物事を進めたくなるだけです。

今回もMJIITの学生と日本の学生が一緒に話しているときの、緊張感とか期待感、教室にパーっと響く笑い声。それを聞いて幸せを感じている自分がいたので、これからも人と人とのつながり作りには貪欲に取り組んで行こうと思いました。

 

Week4 / 日本語教育セミナー

Week 4

今学期4週目の先週は日本語能力試験(JLPT)対策のクラスが開始しました。

今学期のJLPTクラスは約100名が登録。N5とN4が約40名ずつで、N3が約20名、N2希望も数名いました。毎回人数が増えていて、ニーズの高まりを感じます。

体系づくりを始めた前学期から改善したのは、まずコース登録のしかた。以前はメールで1人1人連絡をもらっていたのですが、今回はGoogle formを使ってまとめがかなり楽になったのと、formの中にJLPTなどに関する質問を入れることで、今まで取れていなかった学生の日本語力や学習経験などのデータを取れるようになりました。

もう一つは、授業の時間を固定したこと。前の学期は、それぞれのクラスの学生と相談して一番良い時間を決めていたのですが、学生の増加に伴い今学期は学生の授業が基本的に少ない水曜の夕方と木曜と金曜の午後に固めてもらいました。今学期はJOCVが学部必修の担当になったこともあり、課外クラスを入れられる時間があまりなかったので、時間を固定することで時間調整の煩わしさがなくとても良かったです。前の学期は時間調整がとにかく一番大変だったので、この件を提案してくださった先輩とカウンターパートの先生に感謝です。

私はN4とN3、12月の受験を目標にする通年のクラスを担当することになりました。なのでうまくいけば来学期、きりよく帰国前まで同じ学生を教えられます。

前の学期のJLPTについて振り返ると、N5クラスはうまくいっていた(学生もほぼ欠けず、受験までの時間管理ができ、結果も良かった)のですが、N4クラスはうまくコントロールすることができませんでした。個人のレベルの差に対応できず、レベルを下に合わせてしまった結果、本来のスケジュールから遅れ、できる人をだらけさせてしまいました。予定していた範囲も終わらなかったし、結局学生も減ってしまった。クラスのレベルというのは、予めちゃんと設定した上で、下(勉強してない人)に合わせすぎてはいけないということを学びました。語彙や練習が足りない人には、宿題や個別で対応するべきでした。

今学期はその反省を肝に命じて、見直したスケジュールに沿って授業を行うことが目標です。

限られた時間の中で、重要な学習項目に対してどんな練習方法を考えられるか、効果的かつモチベーションをさげない適度な宿題の出し方、少ない時間の中にどれだけ楽しめる要素を入れられるか、このあたりが工夫のしどころかなと思います。でもまだ自分でもうまく説明できない部分もあり、教案を考えながら自分も勉強しています。こんな状態ではなかなか楽しめる内容、なんていうところまで行くのは難しいなぁ。

 

そんなことを考えていたところで、この土曜日はマラヤ大学で行われた国際交流基金クアラルンプールの日本語教育セミナーに参加して来ました。

今回はイギリスのカーディフ大学の日本人教授による、タスク主導の言語教育がテーマのセミナー。

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タスクとは、課題のこと。ドリル(代入練習など)や自由度の低い機械的な練習とは違って、ある課題に取り組むプロセスの中で、必要な語彙や文法を使用していくものです。タスクを行うことで学習者のモチベーションを高めたり実践的な言語の習得が期待されます。

 

タスクを授業に組み込むことは、時間や教師のその課題に対する知識やキャパシティなどの制限がありますが、自由な中で学習者が言語運用していくのは理想的だなーと思いました。セミナーではグループワークを通してタスク主導の授業の組み方を考えました。用意されたモデルに当てはめて考えると、やはりとても教案を練りやすかったです。お互いのアイディアにコメントをつけたのですが、普段授業にコメントをもらう機会は少ないので、同じ日本語教師の方から意見をもらうのはすごく嬉しいことだと感じました。

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今の大学のクラスはかなりカリキュラムがきつく時間がない状況なので、実際に自由度の高いタスクをどれだけ授業に組み込めるか分かりませんが、今回勉強になったことをぜひいつか実践したいです。

また今回のセミナーの教授の言葉で印象に残ったのは、(私のような)経験の浅い教師は、初級の学習者と日本語で長く話すことができるようになると日本語教師としての成長につながる、というお話でした。今はどうしても英語に頼って(学生もわたしも)会話してしまうけど、日本語だけで話す機会を作れたらほんとにいいなと思います。

 

Week3

あっという間に3月、今日はひなまつりですね。桜餅食べたい。ISETANに行けば売ってそうだけど、今日はソファから離れられません。久しぶりに一歩も外に出ない休日。

 

大学院クラス

今週は、学部授業の他に、大学院の授業の担当がありました。大学院クラスを見るのは今学期で3学期目、教えるのは2学期目なので準備などは以前よりも少し余裕がでてきましたが、「まるごと」を使った授業は何回やってもこのやり方が正解がなのかわからず難しいです。

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とくに今回の大学院の学生はイランとイラクの女性がおり、この2人は他のマレーシア人学生よりも音声的な問題か理解がゆっくりで、少し心配しています。注意してゆっくりやっているつもりですが、教科書のどこをやっているかわからなくなっていたり、練習した質問で「おしごとは?」ときいても、Sorry, what does that mean?と聞かれたり。母語の影響か、日本語の発音が頭に入りにくいのかもしれません。それかローマ字を読むということに慣れていないのかも。あとは何人かのマレーシア人学生には日本語を勉強したことがある人がいるので理解が早く、それが不安要素になっているのかもしれません。

2人とも愛想が良く一生懸命なので何とか楽しめるようになってほしい。カウンターパートが担当する回にはできるだけ一緒に入って近くでサポートしていきたいです。

 

東大生の授業参加

ところでこの2週間は東京大学の学部生が授業に参加してくれていました。

MJIITへはロボット関係のプログラムで来た6人の1年生で、プログラム自体が夕方なので、日中は日本語の授業をお手伝いしながら学生と交流したいという要望があり、私の学部クラスと大学院クラスに入っていただきました。

天下の東大に現役合格した学生さんに授業を見られるのは緊張しましたが笑、とても協力的で礼儀正しく、英語もよくできるので、お手伝いしてもらってとても助かりました。日本語1のクラスでは文字をやっていたので、正しく書けているか見てもらったり、自己紹介の練習相手になってもらったり、読めるようになったカタカナで書かれた単語の意味を「すみません、〜は何ですか?」の形で聞く活動などをしました。

日本語3のクラスでは、みんなの日本語17課のない形の練習や、練習Cの会話に参加してもらいました。このクラスは15名しかいないので、少人数で話すことができ、回を重ねるごとに親密度が増していきました。3回目の終わりには肩を組んで写真を撮るくらい仲良くなっていて、とても嬉しかった。この出会いもきっと学生の日本語学習のモチベーションになってくれるんじゃないかと期待しています。東大の皆さんにとっても、日本語教育や、マレーシアの学生に接することで何か得られたことがあれば良いなーと思います。

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出会いを作るということ

教師以外の日本人に会って話す機会、というのはクアラルンプールであっても学生にはほとんどありません。

私は大学1年生で初めて一人暮らしを始めた時、宿舎の隣の隣の部屋に住んでいたチュニジアからの留学生と英語で会話したときのことを今でも忘れません。廊下で挨拶をしてから、一回勇気を出して地元のお土産を渡しに行ったのがきっかけでした。そのあと手作りのチュニジア料理をお返しに持って来てくれて、それからも洗濯機の100円がないから貸してほしいと1万円を持って来たり笑、部屋でお茶したりした。あのときの言葉が通じたときの嬉しさとか、逆に通じないもどかしさとか 世界が広がる瞬間だった。その頃はまだSNSとかも使ってなくて今彼女がどこにいるのかは知らないけれど、今思えば初めて話したイスラム教徒も彼女だし、コーランやお祈りのことを直接教えてくれたのも彼女だった。いくら教科書で習っていても、実際に話すこと触れることのインパクトってすごく大きい。

 

今学期は何回か外部から来た日本人に授業に入ってもらう機会を作れそうです。私の立場では学生に日本語を教えることで今は精一杯ですが、いろんな人や文化に触れる機会を作ることは教師としても協力隊としても活動の醍醐味です。

日本語はいわばその1つの鍵。

東大の学生と一緒に嬉しそうに写真に写る学生を見てその気持ちが強くなりました。

Week2 / タイピン

2週目はまだ学生が安定せず、学生が帰省から戻ってきたり、別のクラスから移って来たり、逆に移って行ったり、、これが本当に教師泣かせ。

今週からやっと学生が安定するかと思うとホッとします。そのまえに2週目の振り返りを。

 

日本語1

学部授業の日本語1のクラスでは、日本語の文字についての説明のあと、カタカナの練習に入りました。授業管理者のUTMの先生はひらがなから行なっていますが、私は実験的にカタカナから。理由は4つです。

①まず名前を書けるようになってほしい

②私も早く学生の名前が覚えたい

③カタカナの方が書くのが簡単

④クラスのメンバーが安定してから、より使用頻度の高いひらがなを落ち着いて勉強したい

…ということで学生も納得してくれて始めたのですが、この判断が良くなかった点も。私のクラスから別のクラスに移る学生がおり、カナカナ半分やってひらがなのクラスに行かなければならず、学生にも移動先のクラスの先生にもかわいそうなことをしてしまいました。次の学期の反省点。(そもそも大学のスケジュールと履修の問題さえなければいい話なんだけど)

そしてこの週が初回だったもう1つの水木のクラスも始まりました。こちらは男子学生が多く、なんとなくやんちゃ坊主が多い気がします。

これで日本語1の2クラスがようやくスタートを切りました。文字を教えるのは体力を使いますが、私は結構好きです。2回目のクラスで、学生のノートを見たら、自分で練習や予習してくれてる学生も結構多くて嬉しくなりました。

 

日本語3

先週は6人だけだったクラスは今週からメンバーが揃ってきました。女の子が3人であとの12人は男の子。今週は「みんなの日本語」17課ですが、用意していった内容が少し難しかったようで(習った語彙をかなり忘れちゃっている…)、やりたいこと以前の問題でひっかかり、あまりうまく行きませんでした。語彙を復習、導入する時間がないので、来週は授業で使う語彙を事前にリストにするなどして対応してみたいと思います。

 

大学院クラス

今学期の大学院クラスもスタートしました。いつものようにカウンターパートの先生のブリーフィング、そして初回の授業。

今学期のメンバーには、インドネシア、イラン、イラク、アフリカの方もいて、前よりも国際色豊かなのと、おじさん率が高め(とかいって同い年とかだったらどうしよう笑)。毎回面白い人が多い大学院クラスですが、今学期も楽しくなりそうです!

 

 

♪タイピン♪

今週末は授業のない金曜日に休暇を取り、旧正月で帰省中の友達を訪ねて、ペラ州はタイピンへ行ってきました。クアラルンプールからはマレーシアの新幹線?ETSという電車で約3時間。タイピンは中華系の多い古都で、大好きな町。3回目の訪問になります。

 

Bukit Larut

今回の目的1は、Bukit Larutという山を登ること。ここはマレーシア初の高原リゾートで、イギリス統治時代の19世紀に開発されました。

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気軽に登れる標高1036m地点まで、舗装された道路をゆっくり歩いて登りました。片道約10キロの道のり。行きは休み休みで3時間半、帰りは軽いジョグも入れて1時間40分くらいで降りてきました。

上に休憩できるカフェがあると信じて、登っていたのですが、なんと!金曜日定休。笑 さすがに3時間以上登り坂を登って疲れていたので、ショックが大きかったですが笑、雨も降りそうだったので少し休憩して早めに降りようということになりました。お水がなかったので、近くのバンガローの従業員っぽいお兄さんに事務所の水を恵んでいただきました。これは本当に助かった。

早朝登りに行く人が多いようで、日が昇ってからは車の行き来がたまにあるものの、ほとんど人を見かけませんでした。車は一般車は通れず、観光客向けのものが出ていますが結構チケットが売り切れるらしい。途中滝などもあり、ハイキングや朝の運動にとてもいい山でした。

 

目的2は、友達の村で旧正月9日目のお祝いを見ること。8日目の夜が盛り上がるということで、金曜の夜は友達の実家で過ごさせてもらいました。友達の村はKuala Sepetangというタイピンの市内から車で30分ほど海側に行ったところ。

Matan Mangrove Forest 

その村の入り口付近には、マタンマングローブ保護区、チャコールファクトリー(木炭工場)があり、そっちも少し見に行きました。知らなかったのですが、このマングローブ園はかなり古くて広く、マレーシアでも歴史の長いマングローブ保護区だそう。

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政府の管理下にあり、伐採の量が決められていたり、切った分だけ植えるなど、持続的な森林経営がなされてる点で世界的にも有名なマングローブ保護区。環境教育の観点からも今は注目されるようになってきたようで、日本からの訪問客もいるようです。

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かなり広い園内。

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マングローブの種が落ちていました。

 

Charcoal factory

隣の木炭工場では、このマングローブを使ったマングローブ炭で、日本にも輸出されています。昔は日本が経営していて三井と呼ばれていたと友達が言っていたので、戦中に日本人が作った工場のようです。

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車を降りた瞬間の燻された香り、この町中がこの香りに包まれていてなんとなく安心する空間でした。

 

Kampung Sepetangの漁村

そのあとは友達の実家についてから、近所を散策しました。大通りまではマレー系が住むエリアで、そこから道を一本中に入ると中華系の住む漁村が広がっています。ここは海に流れる川の河口付近で、その川を挟んで家が並んでいます。

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川には橋がかかって降り、ここをバイクや自転車がブンブン通っていました。

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ここの家はかなり古く、ほとんどが昔ながらの木の造り。友達の実家も古く、家はシャワーや水洗トイレなどはなく水桶と和式の厠です。びっくりしたのは、水浴び場の排水口(直径約10センチの穴)から下に黒い動く何かが見えた時。つい水浴びしてる状態のまま、見つめてしまいました。ゴツゴツした肌に固そうな5本の爪。動くと背中?もこつごつしてる。これはあれだ、ワニだ。と思ってあとで聞いたらトカゲだよ。と笑われました。確実にワニサイズのトカゲでした。あー面白かった。

 

夕飯は近くのシーフード店で、この辺りで取れる海老や貝も食べました。これが、とってもおいしい!

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朝から往復20キロのハイキングと色々な散策をしたあとだったので、もう最高でした。

 

帰ったあとは疲れた体を休めながら、軒先のベンチでゆっくりしました。田舎だと、こういう軒先にベンチとか座る場所があって、そこで何するでもなくぼーっとしてる人が多いのですが、その光景がなんとも言えず好きです。

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この頃にはもう夜の準備が始まっていました。

 

そのあとは川向こうの友達の友達のお家へ。家の奥は川に面している木の板の上で、漁船がありました。

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シーフードで満腹だったけど、フカヒレのスープをいただいて、これまたすごく美味しかった。

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帰ってから仮眠をとっていると、11時過ぎにはもう花火や爆竹が鳴り出しました。

この辺りは福建にルーツを持つ中国系が多く、旧正月の9日目は、彼らの神様である皇帝神の誕生日。本当の意味での旧正月の始まりだそうで、それを祝う夜、大晦日のような日です。家の前にはサトウキビを両側に立てた祭壇が建てられ、線香が焚かれ、捧げものの食べ物などが置かれていました。

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12時を過ぎると、あちこちで爆竹と花火の嵐。手作りの蓮の花の形をした紙の飾りなどを焼いてお祈りしている人もいました。花火と焚き火は綺麗だけど、爆竹の楽しみ方はよく理解できません。

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やっている人もうるさそう。笑

 

そんなこんなで盛り沢山なタイピン滞在でした。Kuala Sepetangのような町がまだまだあるんだなーと思うと、マレーシアは奥深い。そしてやっぱり田舎が好きだし、タイピンもさらに好きになった。良い滞在でした。

Week1 / ミリ旅行

12日から新学期が始まり、日本語の授業も開始しました。私にとっても配属先の隊員としても「初めての学部授業担当」です。

 

今週は旧正月の前ということで、授業があったのは月曜日と火曜日だけ。私の担当は月曜日の1クラスと、火曜日の1クラスでした。

大学の必修の日本語は1、2、3の3つがあり、3セメスター(1年半)で終了します。学部生は機械、電子、化学の3つの学科があり、学科によって日本語クラスの履修時期が違うため、化学は1、2年で続けて履修し終わりますが、機械の学生は1、3年で履修するなど、少し変なカリキュラムです。(おそらく教師不足でこうなっている)

 

 

月曜日

は、化学の1年生の日本語1のクラスでした。ほぼ全員が初めて日本語を勉強する学生でした。簡単な自己紹介、あいさつ、教室で使う言葉を勉強しました。初めて発音した日本語はどうだったかな?よく発言してくれて、とてもやりやすいクラスでした。1人少し入門を勉強したことのある中華系の女の子がいたので、練習のときに初めに当てて周りの手本となってもらうこともできそうです。

 

火曜日

は、3年生の日本語3のクラスでした。3年生の機械の学生でした。(日本語教師の方なら分かる)「みんなの日本語初級I」の16課、て形まで勉強した学生です。しかし、旧正月の影響か、履修登録期間の影響か、学生が本当は15名ほどいるはずのところ、6名しかいませんでした。予定では16課までの簡単な復習と、17課の導入をする予定でしたが、17課の導入はやめて、はじめの自己紹介に長めに時間をとりました。おかけで、この6名のことはしっかり覚えられたと思います。そのうちの1人は前の学期に同僚の交代で入った授業で教えたことがあり、スピーチコンテストの指導もした学生だったので、1人だけとてもよくできる印象でした。動詞の復習クイズも、3対3のグループ戦にしたのですが、ほぼ1人で完成してしまいました。笑 レベルの差があるときの、ゲームなどの用意は少し考えなければなりません。

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2つのクラスの初回授業を終えて

まだ全員の顔を見たわけではないですが、実際に教える学生に会うとやる気が出るというか、これからがとても楽しみになりました。日本語1のクラスは2クラス担当があるので、来週も初めてのクラスで同じ内容を行います。繰り返せるのは教える上でとてもいい勉強になる。2クラス目の方がきっといい授業になるはず、なるようにしたいですね。

 

新隊員

配属したばかりの後輩隊員も早速担当の授業がありました。見学もできないまま、しかも初回の授業が私の授業と時間が被っていたので、様子も見られませんでしたが、楽しく終えられたようで本人も学生の様子がわかって安心したようで良かったです。

後輩隊員は住まいも近いので、一緒に通勤しています。今までは1人で歩いていた道を、2人で歩いて、入りたかったけど1人では入りづらかったお店にも入れて、また自分の生活も広かっていきそうです。

(いつも通勤で通ってる建物の中にあるチャパティ屋さん、初めて食べたけどおいしい!)

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今学期は学部授業という新たな担当が始まり、最初はどうなることか不安もありましたが、担当できて本当に良かった。UTMの先生との連絡も頻繁になり、授業についての相談も歓迎してくださっていて、いい意味で心配してくれて、可愛がってもらえるような関係性になってきました。今学期が終わる頃にはどうなっているか、楽しみです。その前に自分の担当授業をひとつひとつ丁寧に準備しくこと、でも寝不足にはならないことが目標です。タイムマネージメントを学びたいです。

 

学部授業が主な担当になったことで、準備に手をあまりかけられなくなった課外授業も、同僚であるカウンターパートの先生がしっかり管理、フォローしてくれているので、ありがたく、経験のある先生はさすがだなと思っています。人に恵まれている環境だなと改めて思います。

 

♪ミリ♪

今週末は旧正月のお休みだったので、サラワク州のミリにも行ってきました。シニアボランティアの方のお宅に泊まりながら、隊員5-6人でミリのTusan beach、Niah caveへ行ったり、お寺や中華系のご近所さんのお宅で旧正月の雰囲気を味わいました。

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Tusan Beachの干潮時

 

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Niah cave 入り口から洞窟まで片道3.1キロ、洞窟の中も広いのでかなり歩きました

 

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 ミリ市内にある大きなお寺

 

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ご近所のお茶会に参加

 

自然に囲まれて、安心できる人たちと会って話して、日常から離れてとってもいいリフレッシュになりました。

 

来週も頑張ります!

来週から新学期

(前回の更新から2か月近くあいてしまいました。)

所信表明のその後…

前回書いた、配属先への報告書と提案書は結局、無事提出できました。しかし、予定より提出が遅くなりました。事件が起きたのです。(大袈裟)

12月22日、まさに書類を提出しようとしていた日、突然カウンターパート(これまで誰がカウンターパートか分からなかったが、今までも一番近くで同僚として働いてきたJICA日本語コーディネーターの先生がカウンターパートということになったようです!なのでこれからはカウンターパートと呼びます)から「オフィスから聞いたんだけど、来学期の学部授業にJOCVの名前が入っているみたい」と告げられました。今まで会話の回だけ入っていた必修の日本語クラスを、まるごと来学期は担当することになる、という意味でした。

この時点で、今後大きく状況が変わりそうだということ分かったので、報告書はその日はそっとしまい(笑)、少し書き換えてから後日担当者に参考までという形で出しました。少し考えてたのと違う…と思ったけど、それはそれで別の方に役に立っていきそうだということも、後で知ることになりました。それについては、また改めて書こうと思います。

 

ターニングポイント?

必修授業を担当するという意外な展開となりました。教師不足というのは知っていたけど、まさかこうなるとは。活動内容が、180度とはいかないまでも、90度くらい変わりそう。

それについて告げられた時の感情の推移…

(1)悲しみ。なぜオフィスを通して知ることになったのか、なぜ先に直接相談してくれなかったのか、まだ信頼してくれてないのかなぁ。

(2)焦り。っていうか急にクラス担当って言われても。授業準備1ヶ月で間に合うのか?これまで見学もさせてくれなかったのに。やるならせめて1回は授業見せて~。

(3)期待。でも、いくつかクラスがあってそれを分けるわけだから、先生たちから引継ぎがあるだろうし、打ち合わせも必要だし、先生たちとの関わりは濃くなるだろう。それに、教案とか教材のチェックをお願いすれば授業にアドバイスをくれるかも。こちらからの見学はできなくても、自分の授業に見学に来てもらうお願いはできるはず。協働に向けた一歩になるかも?

(4)喜び。なんだかんだ、こうやって私の名前を入れてくれたのは、助けを求めてくれたのは、少しでも信頼感をもってくれたから(だと思いたい)。1年かけて関係を築いてきて、良かった。(相談はしてほしかったけど)

 

伝え方の問題などはあれど、事実だけ見れば進歩なのです。UTMの先生が、JOCVに助けを求めてくれたということ。それに、これから授業に入る中で、先生方と接することが多くなるので、さらなる関係改善の大きなチャンス。事件の起こった12月22日からしばらくは戸惑いつつ、カウンターパートをなだめつつ(話が急すぎ、しかも勝手に名前を入れられていたので少し怒っている)、様子を見ることしかできませんでしたが。年明けの会議で正式にJOCVが授業をもつことが決定し、授業時間の調整があり、期待通り、授業についての話し合いがあり、先生からの引継ぎ・打ち合わせなどがありました。1月半ばにはボランティア総会があったのもあり、やっと授業準備がはじめられたと思ったら、1か月の学期間休みがもう終わろうとしています。

来週月曜日から新学期。ただ、今学期はすぐに旧正月があるため、12日開始なのに、14日からまた5連休という謎のスケジュール。19日からにすればいいのに…中華系の学生ほとんど来ないのに…。3週目くらいに初めましての学生が来るの目に見えてるのに…。でも仕方ないので、来てくれる学生のために授業づくりをします。

授業をもつことは、不安もあるけど楽しみ。このクラスが始まる前の焦燥感と期待感が混じった感じの緊張感、嫌いじゃない。

 

学期間休み満喫

そんな感じで慌ただしい1か月でしたが、この1か月は学期間休みだったので息抜きもたくさんしました。

年末は隊員や学生と年越ししたり、元旦にハイキングしたり。

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現地の友達といろんなお店にも行きました。おしゃれなカフェとか。

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泊りがけの旅行はできなかったけど、初めて同期隊員のいるイポーにも行きました。

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やっぱりペラ州、好きなんですよね。なんでだろう?

 

4分の3突入

3学期目は、「改善」のタームにするつもりだったけど、これは完全に「挑戦」のターム延長決定。貴重な機会をいただいて、日本語教師として経験をさせてもらうことに、感謝です。協力隊生活ももう半分すぎたけれど、まだまだやりたいことがたくさん。今学期も少しずつブログに活動の感想など書いていきたいと思います。

先月は先輩隊員が帰国し、新隊員が来て、別れと出会いの1月でした。新隊員は私の配属先の4代目の隊員です。そして4月にはもう一人新隊員が5代目として来る予定です。先輩の欠けた穴は私じゃ到底埋められませんが、また新たなメンバーで協力して、楽しくやっていきたいです^^

少しだけ協力隊らしい話

ここ最近は、まとめの時期です。いろいろな区切りを迎えようとしています。

今学期を振り返り、1年を振り返り、協力隊生活の前半を振り返り、まとめて行く作業をしなければなりません。

1月には12ヶ月報告書の提出、総会での中間報告もあります。

そんな時期ではありますが、ここ数週間は別の報告書を作成していました。配属先に提出する予定の、活動報告書と提案書です。直訴とまではいかないですが、MJIIT日本語教育の現状について配属先の院長、副院長といった上の方々をはじめとした関係者、JICA事務所の方々に知ってもらって、根深く複雑な課題を少しでも前に進めたいからです。

 

一言では言えない配属先の課題

私の配属先の日本語教育にはいろいろな課題があります。その中でも一番大きいのは、配属先に公的な位置を持つ日本語教育ユニットが存在しないことです。これについて前にJICA事務所で話し合いの機会をもらったものの、前に進んでいません。Japan Dayが終わってから、また配属先(MJIIT)のJICA専門家の方がきっかけを作ってくださり、打ち合わせをする予定でした。しかし問題が何なのかはっきりしていない、ということで延期になりました。専門家の方もそうですが、現場の日本語教育の事情を知っているのは、現場の教師しかいないのです。これまでも、配属先やJICA事務所で話し合いをするときは、前提となるバックグラウンドをちゃんと知らない人たちと話すことになるため、説明に時間がかかってしまったり、うまく伝わらなかったりすることが多く、これはちゃんとした形でまとめて見せないとだめだなと思っていました。なので今回私が報告書を作成して、課題をはっきりさせてから打ち合わせをしようということになりました。そのための報告書です。

課題が複雑なのには様々な要素があります。まず授業そのものにいろいろなバリエーションがある(授業管理者、教師による担当部分、対象の学生、授業形態、人数、レベル、目的、抱える課題)。学生のニーズもさまざまで、JOCVの活動に関しては、“会話の要望が高い”、“授業時間が足りない”、“日本語教育を盛り上げたい”など、非常に曖昧なものでした。また教師間の人間関係も大きな課題の一部。このような状況で何が1番の課題なのか、これらをまとめると思うと、筆が上がらず、時間がかかってしまいました。

最終的に、今回の提案書に書いた提案は大きく2つ、日本語教育のビジョンを明確にすること、それから、MJIITの日本語教育におけるJICAの技術移転に見通しを付けること、です。

今の配属先MJIITはUTMという大学内に、新たにできた特別な機関です。そのため、UTM所属の日本語教師と、プロジェクトとして関わっているJICA所属の日本語教師が、MJIITで日本語を教えています。なので本人であるMJIITの中に所属する日本語教師はいません。

この状況に付随して、先ほどいった二つの機関UTMとJICA(MJIIT?)の間に溝があることが、私が来る前の1番の問題でした(少なくともそういう理解でマレーシアに来ました)。実際に来てみると、そこまでその溝はひどくなく、タイミングの問題だったのか、今はUTMの先生方と個人的にはだいぶ仲良くなりました。まだ授業では共同の機会がないのが現状ですが、先輩隊員が言うには、かなり状況が良くなっているとのこと。

また、活動している限り、二つの外部機関がMJIITで教えていることによる不便なことはそれほどないし、UTMの先生方とも業務の住み分けができているので、ちょうど良い距離感で、お互いにとってやりやすい体制ができていると思います。

しかし、将来のことを考えるとこのままでは問題があります。さらにいえば、そのことについて多分配属先は何も考えていないので、それが問題です。いつまでもボランティアが来てくれると思っているような気がします。そもそも工科大学なので、日本語教育について詳しい人はいないし、新しくできた大学には日本語教育の課題よりも、優先すべきことが多いので、とりあえず回っているように見える日本語教育に、大学の上の人が労力を費やすことはありません。

でも、いつかはJOCVの派遣が終わる。もしこのままなら、今私たちがやっている課外授業や、大学院授業や、文化関係のことや、環境整備や学習支援…つまりUTMが担当している学部必修授業以外の全ては、消えて無くなってしまいます。もちろん、そうならないようにどうにかするんでしょうが、その時が来てからでは遅いので、今から組織のこと考えていきましょうよ…という内容を今回伝えたい。

そのため、バックグラウンドを知るためのものとして現状についてまとめた報告書と、MJIITへの提案とその理由を書いた提案書という形にしました。先輩隊員に何度もチェックしてもらい、調整員さんにもご意見いただき、書類としては良くなってきたと思います。書いてるうちに私の頭の中も整理されてきました。もう少し推敲してから提出予定です。

 

私の役割ってなんだろう

日本語教育」という職種は、日本語を教えるだけじゃない、というのはわかっていましたが、まさか大学の組織うんぬんの話に口を出すことになるとは思いませんでした。でも、今やっていることは配属先の将来にとって本当に重要なことだし、いつかだれかが考えなければいけないこと。そして、なんだか今までで一番協力隊っぽいことしてるなぁ、と感じています(笑)私は3代目のボランティアなので、初代、2代目の先輩方は、本当に大変だったろうと思います。それでも、こつこつ配属先の状況を理解し、ニーズを探ってくれていたおかげで、今私がいる配属先の日本語教育はかなりよくなってきていると、周りの方から聞いても感じます。3代目の自分は(5代目までは来ることが決まっているので)中堅として、前半で得た情報やニーズ、積み上げた体制を、将来的に継続させる、技術移転していくいにはどうすればいいかを考える立場なのかな、と最近少しずつ理解してきました。今取り組んでいるこの課題は、将来のために、生半可ではなくしっかりと考えて、周りに伝えていくべきことだと理解しました。複雑な課題は、悪く言えば、かなり面倒くさい課題でもありますが、これが自分のやるべきことだと自覚できたので、やりがいをもって取り組めています。それにきっと協力隊員だからこそできることでもあるので、楽しみながら周りを巻き込んでいきたいです。

あとは何より、後輩隊員が悩まなくて済むように、引き継ぐにしてもやりやすいように、そしてもっと日本語の授業や教え方について悩めるように、させてあげたいなというのも今のモチベーションです。先輩気取ってますね(笑)

以前、今後の打ち合わせについてJICA専門家の方と話している時に、「JOCVが幸せに活動できるようになることを考えましょう」と言ってくださって、それがすごく胸に響きました。私たちはどれだけ恵まれた現場にいるのかと。私も今は後輩隊員にとってやりやすい、日本語教育において学びの多い、2年間になってほしいと強く思っています。そして残り1年間、自分にとっても。

 

ということで、まずこの報告書を近々JICA専門家の方など関係者の方に提出し、専門家の方と相談しながら今後の打ち合わせの予定を立てて、カウンターパートである副院長との話し合い、そのあとで関係者の方々と話し合いができたらと思っています。うまく伝えられるように英語も勉強しておかなきゃいかんです。がんばります。

 

まじめな内容になりましたが(いつものことか。)、今学期の授業は明日の最後の会話クラス4時間と大学院クラス1時間でひと段落します。(課外授業は続くけど)

とりあえず明日の授業を楽しく終えて、報告書を出して、すっきりとした気分で、クリスマス、年末を迎えたいです!