Marina’s blog

マレーシアの大学で日本語を教えている協力隊のブログです

ここまでの振り返り

5月1日、メーデーの祝日でお休みだったマレーシアです。

だいぶ期間があいてしまったけど、最近の近況報告をしたいと思います!

 

赴任してから今日までの約2ヶ月半、、

誰に頼っていいか分からない不安の中始まった2月。

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(初めて訪れた日に撮ったMJIIT)

 

出会った学生たちのおかげで大学や授業のことが少し分かってきた3月。

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(休み時間に学生が休んでる大学のロビー)

 

授業準備でばたばたの毎日、体調も崩した3月後半から4月。

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(空にはいつも癒される)

 

2ヶ月ぶりの同期との再会、2回目の皇太子さまご接見、幼馴染の来馬、、、とっても濃かった4月中旬。

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(友達と食べた南国フルーツ)

 

そしてこの1週間は、初めて首都を脱出して参加したボルネオ島のミリにある学校の日本祭りと、土日にKLで行われた日本語フェスティバル、2つの日本文化行事を見る機会がありました。

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(日本文化の日 @ILP Miri)

 

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 (JL Fest @Lai meng school)

 

もうブログに書けそうなネタばかりなのにー笑、更新できずにおりまして。こんな風にまとめてしまいましたが、時間ができたら、改めて取り上げます。きっと!

 

何しろまだ大学の学期中。いつものことながら、明日の授業準備もまだ終わってません。

活動のことをちゃんと振り返られるのも今学期が終わる6月末になることでしょう。

 

今の活動は、相変わらず日本語の授業でいっぱいいっぱいです。

現在の日本語授業は、週によって違い、少ない週(課外授業だけの週)は4クラス10コマ、多い週(学部授業がある週)は6〜8クラス、20コマ弱を担当しています。同じ内容をやることもあるので、きっと慣れたらそうでもないのでしょうが、今の私にはこれで精一杯。ほんとはもっと授業外のアクティビティを進めていきたいのですが、授業をないがしろにしては本末転倒なので我慢。

 

授業づくりというのは終わりがないなぁとつくづく感じています。準備も授業も満足できたことは一度もないし、2年間で満足できる授業が1つでもできたらいいな、と思っているくらいです。

あの文法項目はまとめてあげたほうがよかったなぁ、板書のしかたもうちょっと考えられたなぁ、説明に使う英単語調べておけばよかったなぁ、ドリルや確認が足りてないなぁ、学生のあの質問想定できたはずなのにちゃんと考えられてなかったなぁ、教案の時間配分まだまだ詰められてなかったなぁ、、、、

振り返りノートはいつも反省だらけ。

でも、こうして進んでいくしかないのだと思ったら、小さな躓きも楽しく思えたり。そしてノートには小さくてもいいのでできたこともたくさん書くようにして、それは次への自信になっています。このまま今学期の残り約2ヶ月も駆け抜けたいと思います。

 

実は、現状の未完成な授業でも、とりあえず今はいいかーと先週までは思っていました。今の時間的余裕と能力ではここまでかなーと。

 

そんな時に、この土日の日本語フェスティバルで、昔お世話になった先生方にお会いしました。

そのうちの二人は、大学2年の時に参加したマレーシアでの日本語教育実習でお世話になったマレーシア人の先生方。私が今ここにいるのはこの人たちとの出会いのせいだと(笑)思っているくらい、本当に良くしてくださった、マレーシアにまた来たいと思わせてくれた人たちです。もう一人は、一昨年、関西国際センターでのプログラムに参加した時にお世話になった国際交流基金の先生。偶然現在マレーシアのセンターにいらっしゃってこうして再会することができました。

 

先生方と会って、自分は今までいろんな機会をもらってやってきたんだということを思い出しました。

その度に刺激を受け、震え立つような魅力や楽しさを感じたことも。

まっすぐここまで日本語教育の道でやって来たわけでは全然ないけど、その道を繋いでくれた人たちにこうしてまた会えることは、私にとっての運命なのかなと思うし、そんな恩人とも言える人たちに恥ずかしくないように頑張りたいと思います。

それで、今少し手を抜いていたことも、もう少しちゃんとやりたいと思うようになったのでした。まだできる、まだやらなきゃ。

 

さて、5月からの目標ですが、

毎朝ラジオ体操。

週に3日以上走る。

毎日料理。

全然活動関係ないじゃん!という感じですが、いや、活動をしっかりしていくための基礎となる健康、土台づくりです。

(そして来たる東南アジア最高峰登山のためにも??…それは未定)

 

最後に、今日やっと撮れた我が家を守ってくれてるチチャック(ヤモリちゃん)を載せておきます。近づいてソファに隠れそうになったところをパシャり。

 

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 それでは!

風邪と優しさの話。

おはようございます!4月、日本の春を感じたいこの頃です。

でも、桜はなくても、常夏でも、自然と4月になると新しい気持ちになりますね。

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(日曜日は天気が良くて気持ちよかった!ツバメもぐるぐる気持ち良さそうに飛んでいました)

 

 

今週は学期中間休みで1週間学部生はお休み。みんな実家に戻っているらしく、昨日の昼の学食はがらんとしていました。

授業がほとんどないので、今週は自分の時間があって、正直とても嬉しい!

先週までは、次の日の授業準備を前日にするような、余裕のない自転車操業日本語教師でした。毎日バタバタで、詰めたいところを詰められないで授業をやり、不完全燃焼で終わることも多々。

なので、この1週間はとっても貴重です。これまでできてなかった授業の振り返りや、JICAチームで進めている教材作成の作業、来週以降の授業準備の時間に当てられる。やったー。

 

 

本当はもっと早くブログを更新するつもりでした。上に書いたことだけ見るとめちゃくちゃ忙しそうですが、実際息抜きもかなりしていたし、忙しさはそこまででもないです。

ただ、ひいてしまったのです、風邪を…。そして全然治らなったのです。

風邪が治ったらブログ書こうと思っていたら、かれこれ3週間経ってしまいました、ぎょえー。常夏なので、ひいたらそれは夏風邪。治りにくいったらありゃしない!

 

ということで、今日は風邪の間にあった出来事と、優しさの話を。

 

風邪を引いた

3月13日月曜日。朝起きると微かにのどに違和感。いつも通り大学へ行って、オフィスで翌日の授業準備をしていました。しかし帰る頃になると、体がだるくなり、いつもは6時くらいまでいるところ5時きっかりで帰りました。

 

日本では風邪は1日あれば治るタイプ。中学高校6年間の皆勤賞は自慢です。

「今日だって大丈夫、明日は大学院生の授業の初日だから、絶対行きたい」

幸い食欲はあったので、しっかり食べて(確かあの日はチャーハンとサラダ)、早めに横になったのです。…が、夜中目が覚めて、熱を測ると37.9度。

翌日14日はやむを得ず欠勤しました。課外の大学院生と、先生方にメールして一日寝ていました。

朝方は休むかどうかで一人でベッドの上で葛藤していましたが、今考えれば、課外の授業だけだったし、熱がある時点で最初から何も悩まずにしっかり休んで早く治すことを考えるのが正解だと思いました。

マレーシアはもともとMC(Medical Certificate)をとって休む人が多いようで、病欠で休める日数もすごく多いみたいです。

 

次の日は熱が下がっていたので出勤できました。やっぱり元気、健康だけが私の取り柄。…そう思っていたのも束の間、のどの痛み、鼻水、咳が程度を変えながら、2週間ずーっと治らない。

自分のせいでもあります。治ってきた、これはもう大丈夫だと思ったときに、帰国隊員の送別会でのどを潰したり、バルコニーで薄着で涼んだり、休日に山登りしたり(今考えると、だめでしょってつっこみたい(笑))。

13日以来欠勤はせずに済んだのですが、発音に支障が出るくらいの鼻声で授業したりもしたので、学生に申し訳なかった。体調管理もボランティアの大事な仕事。反省しています。

 

病院へ行った

2週間くらい経った頃に、また微熱が出て、さらに夜中の咳がひどかったので、病院へ行きました。クアラルンプールは恵まれていることに、日本人医師のいる病院がいくつかあります。JICAの医療機関リストをみて一番近いところへ行きました。

 

ここでマレーシアに来て一番くらいにショックなことがありました。

悪口は書きたくないのですが。。

医師による診察が終わって、ロビーで薬が処方されるのを待っていたら、先程診察してくださった医師が薬剤師のところへ来て、明らかに私に聞こえる距離で、

 

「咳が止まらないくらいで来る人初めて」

 

言葉は少し違ったかもしれないけど、そう言いました。

その言葉はぐさりと私の心に突き刺さりました。よく分かる日本語の言葉で。確実に。

今考えると軽い嫌味、全然大したことないのですが、

体が弱っているときに、すがる思いで行った病院だったので、普通にショックでした。その次の週には大事な学部の授業があったからしっかり治したくて、確かに熱はないけど、咳は本当にひどかったから。

「協力隊なのに」とか「MCとるためか」とかそんな言葉まで聞こえてきそうで、また、そんな風に考えてしまう自分さえ嫌でした。

 

それに反応したかのように、急に咳がこみあげてきて、トイレに駆け込んで5分ほど止まらない咳と戦いました。

やっと出て行ったら、お医者さんは部屋に戻っていました。薬剤師さんも看護師さんも誰も私に一瞥もくれない。

そんな、すごく孤独を感じた出来事でした。

 

そのあとは薬ももらえたし、割とすぐに開き直れていたのですが、そこでワンモアダメージ。帰りのクリニックの医療費が…なんと!495リンギ。日本円で15000円以上。ただの風邪、普通の診察受けて、薬もらっただけなのに、これは何なんでしょう??そのときはよくわかっていなかってのですが、冷静に計算してみたときはかなりびっくりでした。JICAの共済会のおかげでお金は戻ってくるけれど。

もう何も反応すらしたくなかった私は、さっさとカードで払って、帰りました。

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抗生物質、痰をとる薬、炎症を抑える薬、咳止めシロップ)

 

 

言葉って大事。その前にあるべき優しさはもっと大事。そしてお金も大事。

こんなことでへこんでられないし、いい教訓を得られたと思うようにするしかありません。

話を聞いてくれる人がいたおかげで、すぐに立ち直れました。

そして、そんなエピソードも忘れられるくらい、たくさんの優しさにも触れました。

 

学生からお見舞いをもらった

まず、風邪で欠勤したことを知った学生が、2日後にオフィスへやってきて、

 

「先生、これ食べてください。油はあまり入っていません。早く良くなってください」とくれた手作りの料理。

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(チキンスープと茶碗蒸し)

 

 

別の学生は、お見舞いの手紙を書いて、はちみつと一緒にくれました。

f:id:Sakutaro10:20170404023347j:image (毬の絵が嬉しい)

 

 

授業終わりに、大丈夫ですか、と声をかけてくれる学生もいれば、Hope you get well soon. とメッセージを送ってくれる学生もいました。

大学は本当に優しい人ばかりで、幸せです。

 

言葉は人を傷つけもするし、救いもする。言葉を扱う仕事をする立場としても、一人の人間としても、大事なところに触れられた数週間でした。優しさに触れると自然とそれに返したくなるものです。今は受けた分の優しさを、授業で、日本語で返していきたい。そんな気持ちです。

 

風邪で終わった3月

大事な教訓と、温かい気持ちと、若干の咳と一緒に4月を迎えました。

まだまだ経験も知識も足りないですが、先週までのバタバタがハタハタくらいになって、少しは学生のためにできたなーという達成感を得られるように、今週は準備に勤しみたいです。

 

あ、今私は元気です!風邪の間もしっかり食べていたし、毎日鼻をかむのと咳をするので腹筋がだいぶ鍛えられた気がします。(笑)

皆さんくれぐれも体には気をつけて。

それと、ポカリにはだいぶお世話になりました。大塚製薬さまさまです。

 

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それでは!

3週間経ちました

最近雨の多いクアラルンプールですが、雨が降るのは大体夕方。朝はすっきりとした空が見られることもあって、家から望める朝の空はとてもきれいです。東向きの家でよかった。毎朝日の出を見るのが日課になりました。

 

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(寝室の窓から見える朝の風景、これで7時過ぎくらい、朝が遅い)

 

こんばんは。

赴任して3週間、前のブログからも3週間経ってしまいました。

新しい環境での3週間なので毎日いろんなことがあったけど、ようやく落ち着いてきました。

 

3週間の中であった次の3つのことについて、

・授業見学

・大学で1番日本語のできる学生との出会い

・日本からの学生との出会い

 

そして

・4週目の現在と来週からもつ授業について

書きたいと思います。

 

授業見学

日本語の授業自体を見ることが久しぶりだったので、日本語教育の世界ただいま!な感覚でした。それからは毎週3回ほど見学させてもらっています。

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(授業の様子)

 

カウンターパートの先生が授業で使う言葉は半分くらいが英語。それを見てしまうとこれから自分が英語ができるのか心配になる。まぁ日本語だけでも授業はできるので、自分は自分の方法でやっていきたいです。学生はみんな真面目に授業を受けていて、でも全体的にシャイな印象。発言しやすい雰囲気づくり…楽しい授業…話したくなる授業…を念仏のように頭の中で唱えながら自分の授業について考えています。

授業自体の感想は、書くと細かくなるので、日本語教師の人ならわかることを言うと、ずばり「まるごと」の楽しさと難しさとすごさ。2時間で学生がその課の項目がすらすら話せるようになるのは、見てるだけで達成感があるしとっても嬉しい。

これからやるせてもらうクラスも1つは「まるごと」使用なので、うまくいってもいかなくても、楽しみだしいい経験になりそうです。

 

大学で1番日本語のできる学生との出会い

2年生の中に1人、すでにN1(日本語能力試験の一番上のレベル)保持者の日本好きな中華系の学生がいます。

マレーシアの大学入試は、統一試験の成績と希望で大学が決まるのですが(政府が決めるため、学生の希望と全く違う学部になることも)、その学生は、分野は関係なく日本が好きだからという理由だけでこの大学を選んだらしい。実際のところは、大学に入ってから期待通りでないこともあるようだけど。彼の日本と名の付くものへの興味はものすごくて、1年生で日本サークルを立ち上げたり、スピーチコンテストで優勝したり、奨学金をもらって日本での短期研修に参加したりと活躍中。今ではサークル長や、広報誌の編集長や、なんとかアドバイザーやらなんやらたくさんの肩書きを持っている学生です。

赴任2日目の日に、先輩隊員が彼を私に紹介してくれました。その頃何も分からなかった私は学生とのつながりが欲しかったし、また彼も新しく日本語が話せる相手が来て嬉しかったのか、ほぼ毎日オフィスに寄ってくれるようになりました。

その学生のおかげで大学のこと、授業のこと、学生生活のこと、サークルのこと、先生のことをかなり知ることができた。あまり一人の学生に頼りすぎてはいけないと思うときもあるけれど、きっとこれからもお世話になるでしょう。彼のやる気を生かしつつ、無計画に突っ走りすぎるところをうまくなだめつつ、周りの学生との関わりや仕事の割り振りを考えながら、学生皆と一緒に何かできたらと考えています。

日本からの留学生との出会い

配属先の大学には、数週間から1年といった様々な単位のプログラムで、日本からも学生が来ているそう。オフィスにもいろいろな日本国内の大学の部屋があって、今私の部屋の向かいには山口大学のオフィスができたりしています。

2週目の木曜日、先程の日本語のできる学生に誘われて、学生寮の近くで開かれている夜市に行きました。

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(夜市の様子)

 

そこへ一緒に行った1人の日本人学生。2月からマレーシアに来て3月末までいるという某私立大学の4年生。その学生も私も、お互いMJIITに来たばかりでひとりぼっち(日本人学生が今ほとんどいない時期)ということで、初対面にも関わらず学生をおいて話しまくる。笑

大学のこと、マレーシアのこと、就活のこと、将来のこと。心の中ではさらに、この学生の年齢の時自分は…とか、協力隊として今ここにいる自分のこと、その学生の歩んでいくであろう道、いろんなことを想像していました。例のごとく。

他人と自分を比べる、比べたがり人間です。それで落ち込むこともあったし、それが嫌でなるべく比べないようにと思ったりもしたけど、最近は単純に人の人生を知ること、そして自分の人生を顧みることって大事だなーと、まだネガティブな感情を伴うこともあるけど楽しいなーと思えて、今回も最終的には今の自分は幸せだと感じました。自分の周りには素晴らしい人はごまんといて、その人たちを尊敬し、自分の人生にも満足できればそれでいいと思うのです。

 

今の環境で、それほどストレスを感じているとは思っていなかったけど、同年代の日本人に会った瞬間ぽろぽろと話したいことが出てきて、それは向こうも同じだったらしい。話すことでそれまでの不安や整理できていないことを消化していく、それが母語でできる安心感。コミュニケーション、大事ですね。

世界中にいる協力隊員の中には、なかなか日本人と話す機会がない人もいるでしょう。現地に溶け込んで生活している人はかっこいいですが、きっとそれだけ伝わらないことやもやもやを心の中に溜め込むことも多いはず。たまには母語でのコミュニケーションの力に頼ることも必要だと思うし、私も自分から声をかけたいなと、今回のことを通して思ったのでした。

 

4週目。今やっていること、来週から始まる授業について

そうこうして、だんだん周りの状況が理解でき、生活リズムも整ってきた4週目です。

 

赴任して、何をすればいいのかおろおろしていた2日目に、先輩隊員から「ここで何かやりたいことないの?」という質問を投げかけられ、(状況が分かってないからやりたいもなにも、具体的にすぐに言えないし!!…とは言えず)すぐに答えられなかった悔しさから、1週間目でやりたいことリストを作り、それをぼちぼち進めています。

 

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(日本文化の紹介?)

 

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(お絵かき?)

 

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 (これは…?笑  ポスターは学生作成)

 

活動はできる限り学生主体にしたいので、あくまで私はただの仕掛け人として。まだまだ途中でうまくいくかわかりません。でも何事も楽しみながらやっていきたいですね。

 

そして授業。見事に1か月無かったのですが、来週から授業をもてることになりました!まだ学部の授業の情報は来ないので、今の所ですが、2クラス×週3コマ、計週6コマを担当する予定です。どちらも課外授業で、単位は無し。

1つは大学院生のクラスで、前学期に選択授業として開講されていた会話中心のクラスの続きを、希望者を募ってやらせてもらいます。

そしてもう1つは、7月にある日本語能力試験(JLPT)のN5(1番下のレベル)を受ける人向けのクラス。今募集をかけていて、最大20名のところ、15名くらいは埋まってきてます。

 

そう、ここに来て驚いたのは、課外の授業を自由に作れるということ。作れるというか、学生が個人的に来て「先生、N5の授業をお願いします」という風に依頼してきます。学生と時間を調整して、他にその時間で参加したい人を募ったり募らなかったりして(教師次第)、 教室を確保したら、授業開始。

私のN5のクラス以外にも、先輩隊員とカウンターパートの先生はN4のクラスをを2つずつ持っています。

 

課外ということで、単位もなければ評価もないので、何もかも自由!自分の好きなように進められるし、成績をとるための責任感もないので気持ちとしてはとても楽です。もちろん能力試験の学生たちのN5合格という目標には責任感じるし、そうじゃなかったとしても一生懸命やりますが、初めて担当させてもらう授業としてはとても嬉しい条件です。

 

授業は始まってみないと分からないけれど、今のところN5のクラスは全員マレー系。大学院生のクラスはマレー系と中東からの留学生。

課題は非漢字圏の学生たちにどうやってたくさんの語彙を教えていくか。

マレーシアでは、日本語の学習はやはり中華系の学生が圧倒的に有利で、マレー系の学生はどうしても遅れがちになります。今回私がもつクラスは、中華系が混ざっていないので、ゆっくりマレー系の学生の進度に合わせて時間をとることができる。

マレー系と中華系の学生の混ざったクラスを教えるというのも、マレーシアでの日本語教育の難しさであり、やりがいかもしれません。

 

長くなりました。3週間も溜めてしまった自分のせい。笑

とりあえず今は来週の授業に向けて、教案作りに励みます!

 

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(母が送ってくれる実家の猫の写真に癒されながら。)

 

おわり

 

初日

こんばんは。今日はしっかり書きます。

なぜなら今日は勤務初日!

社会人としての第一歩(…という意識はあまりなかったけど)、ついに踏み出しました!

 

職場について

私の職場は、マレーシア日本国際工科院(MJIIT)という組織ですマレーシア工科大学(UTM)の一部として2011年に設立された、日本の工学教育を行う少し特殊な大学。日本のODAでつくられたということで、JICAから日本語教師隊員が要請されている他、工学関係のJICA専門家も多数所属しています。

なので、半分日本の職場のような感じ。基本的に日本語教師どうしの会話は日本語。事務の方など、日本語を話せない人との会話は英語。多分授業もほぼ日本語でたまに英語。つまり、、、今まで約3か月勉強してきたマレー語は職場ではほぼ使いません(涙) 

それじゃあ勉強する必要なかったんじゃないか……とは全く思いません。マレー語の勉強を通してマレーシアの文化について知れた部分は本当に大きい。先生のおかげです。そしてNTCと現地研修という2人の先生から習って、同じ語学教師の視点からもたくさんの学びを得られました。何よりNTCでのマレー語の授業が楽しすぎた。いい思い出。

それに、職場では使わないけれど、生活上マレー語があるととっても便利。手続きの書類や、お店のメニューがマレー語だけというときも結構あります。

そして人間関係を築く上でも、特にマレー系の人たちに使うとすごく喜ばれます。使える場面では積極的に使っていきたいですね。

ということで、そんな半分日本のような職場に入りました。大学なので教員のオフィスは、一人ひとりに部屋があります。私の部屋は前任のJICAボランティアが使っていた部屋のようです。授業以外の時間はここでひたすら授業準備することになるよう。

今日から新学期なのですが、私たち協力隊が関わる授業は今週はまだありません。

つまり、授業がない今週はずっとこのお部屋で過ごします。

技術補完研修のときの大先生が「窓が無い部屋がダメなのよー」とおっしゃっていけど、私もそのタイプの人間(去年台湾で住んでいた部屋に窓がなく、体も気分もだるくなる体験をして気づいた)。今回のオフィスは綺麗で快適だけど、窓がないのが私にはちょっと辛いかな。なるべく休憩で外に出るようにしようと思います。

日本語教師について

MJIITの日本語授業を担当する日本語教師は、大元のUTMの方に2名と、MJIIT所属のカウンターパートが1名、そして1年前からいる先輩と私の協力隊2名、の計5名。UTMの先生が主に学部の文法の授業を、JICAチームが学部の会話クラスと大学院クラス、JLPT(日本語能力試験)対策の授業を主に担当するという風に、棲み分けがはっきりとしています。

そしていろいろと事情があり、UTMチームの授業は見学できません。そして今学期の授業はまだ協議中だそうで、始まってみないと分かりません。授業の有無や担当できるかどうかは、私の権限では決められないのでしょうがない。

ただ、しばらく見学かな~とは思っていたのだけど、帰りに先輩から「1か月くらい授業ないと思うので」と言われた時は、内心、拍子抜けでした。余裕ができた安堵感も少しはあったけど。自分の番が来た時に自信を持って教えられるよう、しっかり準備していこうと心に決めました。

今日のお仕事

勤務初日の今日は、まずいくつかの書類を記入し、部屋を整え、何人かの方に挨拶。落ち着いたところで、どれ仕事に取り掛かるか…と思ったのだけど、ん~仕事なんだろう?状態。笑

当たり前だけど、来たばかりの私にやるべき具体的な仕事は特になく、見学できる授業もないし、何をしていいやらふわふわとしていました。。

そこで先輩に何かできないことはないか聞きにいくと、ひらがなの自習ツールを調べてまとめてほしいと頼まれたので、今日は一日、日本語のサイトを見て使えそうなものをまとめていました。

実はこの作業、今年の授業方針に大きく関わっているということが、帰りに先輩とお話していて分かりました。

曰く、今年は「反転授業」を取り入れてみたいとJICAチームで話しているそうです。

 

反転授業とは・・・

今までの一般的な授業では、教師が授業で講義をし、学生は家で宿題をして復習・予習する流れ。これを“反転”させ、学生は授業の前にインターネットなどで教師の講義を視聴するなど内容を理解し、クラスでは、問題を解いたり、練習していく新しい授業のスタイルのこと。

 

おお!反転授業!興味があったので急にやる気が出てきた!

反転授業の導入にはそのメリット、デメリットをよく理解し、教材を準備し、内容を組み立てる必要があります。これからしばらくは反転授業に関していろいろと読み込んで知識を深め、先生方と共有、検討していくことになりそうです。

 

こうして初日が終わりました。

しばらく授業がないことにショックを受けつつ、課題と目標が見つかったので、これから充実した日々を送っていけそうな気がします。

 

((本当は本当は早く授業が見たいし学生と話したい))

 そんな心の声で今日は終わり。

混同

マレー語と英語の混同が起きています。

 

約3ヶ月マレー語を使い続けてきた私の頭と口は今マレー語モードになっていて、明らかに英語より知っている語彙数は少ないけど、マレー語が先行している状態。


英語とマレー語を両方使うこの国では、みんなチャンプル(混ぜて)で話したり、急に切り替わったりするのです。

そんな会話を聞いていると、改めてマルチリンガルってすごいなーと思います。中華系は特に、マレーと英語と中国語、さらに中国語方言何個も話せる人がざらにいるので、ほんとすごい。

 

英語が出づらくなって言い淀んでしまっている自分自身に、外国語というのは使い続けてないと話せなくなるもんだなーということを感じています。

 

そんな私の今の頭では、英語を話す必要性が出てくると、急いで英語を探します。

それで気づいたのが、最近単語を見たり、言おうとしたりするときに一瞬、マレー語の単語を、これ英語だっけ?と勘違いしてしまうことがあること。

そして対応する英語を思い出して、違う違う!となる。例えばseluar(ズボン)とかdaftar(登録する)とか。rで終わる英語みたいな綴りの単語のときにそんな変な感覚が生まれる。

 

それ以外にもマレー語口のせいで、英語を話している途中にTapi..(but..)と言ってしまうのはいつものこと。

 

英語が著しく話せなくなっている〜
マレー語が中途半端になっていきそう〜

と危機感を覚えます。

でも、同時に、チャンプルで当たり前のように話すマレーシア人たちを見ていると、これがマレーシアスタイルだからしょうがないかぁと納得したりもしています。

 

2週間

今日でマレーシアに来て2週間!

観光する余裕のあった最初の1週間はとても早く過ぎたけど、一日7時間の語学が始まってからは、長い長い…

 

それに加えてホームステイ。今日は10日間のうちの5日目。

ホームステイは順調だし、とっても楽しいけれど、楽しいのと同じくらい、疲れます。異文化は疲れる。楽しいんだけどね…。

 

言葉もまだ不自由だから、言いたいこと全て言えないときもあるし、当たり前と思ってることが当たり前でないし、他人の生活に入り込むので、気も使う。

 ただ、その疲労感もいい思い出と思えるくらい素敵な居心地のいいお家です。

 

 

ホームステイが始まって驚いたこといくつか!

1.時間の概念

初日、夕方にお家に着き、夜7時にお姉ちゃんがナシゴレンを作ってくれました(それが激辛だったことは置いておいて)

その後部屋でのんびり過ごして、そろそろ寝る準備でもするかーと思った夜10時過ぎ。“Marina, makan! ”

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豪勢な夜食が。一日6食文化とは聞いていたけど、この時間にまさかの量。

(ミースープ、ナシゴレン、トムヤム、サテ…串焼き ピーナッツソースで食べる、卵焼き)

 

そして、土日を過ごして見て感じたこと。

食べたい時に食べる!寝たい時にねる!

食事の時間は定まってない。夜中でも関係なし。正直これが結構応えた。体が狂ってしまって、今何時なのか分からない。

日本では決まった時間に食事をとることで、自分の生活リズムを作っていたんだなーということが分かりました。

当たり前かもしれないけど、人間の体は地球が回る速さ、太陽浴びる時間、一日24時間用にできてるんだなーって。火星とか言ったらどうなるんだろー。っていう素人の妄想へと発展。

 

2.手の使い方

基本的に素手でご飯を食べる。

スープを飲むのにスプーンを使う以外は手で食べます。ご飯にいろんなおかずを乗せて混ぜながら食べることが多いです。

NTCにいるとき、よく先生から教えられていた左手について。左手は不浄の手なので、食べるときや物を受け渡しするときは基本的に右手を使わないといけないということ。

かなり気をつけていたけど、意外とそこは緩いみたい。両手で鶏肉の骨を持って食べたり、左手にお菓子を持って右手で口に運んだりするのは普通。

 

3.ムスリムの習慣

お祈りは、あまりしていないよう。少なくとも一度も見ていない。

そして、tapaiという食べ物。

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これは米の発酵食品。かなーりお酒の匂いが強い。一口食べただけで体がぽかぽかするくらい。

これを出されたとき、このアルコール臭はムスリムにとって問題ないのかなと思って聞きました。

曰く、食べていいけど、汁は飲まないとのこと。

お父さんは大好きで、それはそれは美味しそうに、アイスを添えたりして食べてました。

 

他にもたくさんあるけど、特に感じたのはこの3つ。

戸惑いもあったりしながら少しずつ慣れてきたホームステイも今日で折り返し。

 

この家にいて本当に感動するのは、4人の子供たちがみんな家族思いなこと。階段を上るお母さんを下から見守っている20歳のお兄ちゃん、料理やお皿洗いをして、弟の勉強も(そして私の面倒も)見てあげてる22歳のお姉ちゃん、普段は無口だけどいつも優しい笑顔の17歳の弟くん、そして無邪気で甘えん坊だけど率先してお手伝いしている12歳の弟くん。

 

日本とは違う生活スタイルだけど、子供たちが逞しく育っているのは、この環境だからこそ?と思うときもあったり。

 

残りのホームステイは、

シャイな弟たちともう少し距離を縮める。お姉ちゃんから大学生の生活情報についていろいろ教えてもらう。お母さんにマレーシア料理を教えてもらう!

これを目標に過ごしたいと思います^_^

keropok

金曜日からマレーのお宅にホームステイしてます!ホームステイ中での気づきは後でまとめるとして…

 

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こちら、Keropokという東南アジアのおせんべい。

乾燥した形で売られていて、揚げると何倍にも膨らむので、作る工程も楽しい^_^
3年前、ベトナムで友達のパーティーに参加した時、みんなで作って食べたエビ味のkeropokにハマって、お土産に買ったのを思い出す。

 

食べると食べるだけ、もっとお皿に乗せてくれるお母さん。
Sedap.. tak boleh berhenti! Bahaya~

"美味しくて止まらないよ〜危険だね"

とお母さんに伝えたら、

"食べてもお腹いっぱいにならないから、たくさん食べても大丈夫よ!もっと食べなさい!" と言われる始末。