Marina’s blog

マレーシアの大学で日本語を教えている協力隊のブログです

KLでフリーダイビング!体験レポート

フリーダイビング体験

今回利用したのはKuala Lumpur市内にあるApnea odysseyというフリーダイビングスクール。Apneaとは「無呼吸」の意味でフリーダイビングではよく出てくる単語です。インストラクターはマレーシア人の女性フリーダイバー、アズア。チャーミングでとっても優しい先生でした。

プールはTaman jaya駅から数分の、PJ palms sports centerというところ。

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自分の家の最寄りから一本だったのでとても便利でした。

プールは50mプールで、片端が5mの深さになっています。行ったときはカヌーのパドリングの練習が行われていて、子供たちのスイミングレッスン、スキューバダイビングのレッスンなどもあり、賑わっていました。ラマダンとハリラヤで蓄えた脂肪を落としにきてる人もいるかも?(笑)

マレーシアでは学校でプールの授業がないけど、習い事としてやる人(特に中華系)は割といるのかもしれません。

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SSIフリーダイビングベーシックコース

ダイビングをしたことがある人なら知っていると思いますが、ダイビングの資格としておそらく一番有名なのはPADIという会社。ここではPADIではなくSSIという会社の資格が取れます。フリーダイビングはベーシック、レベル1、2、3とプロのコースがあるようで、今回ベーシックコースを受講しました。これは海洋実習を受ければそのままレベル1をとることができる基礎のコースです。

 

今回私が参加したSSIフリーダイビングベーシックコースでは、まず陸上で理論を学びます。フリーダイビングとは何か、体の仕組みについて(体内の酸素量のことや、生理現象など)、ブラックアウトが起こった時の救助方法などについて説明してくれます。

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私の知ってる英語の語彙が限られてるので、説明の中に出てくる難しい単語(diaphrgram:横隔膜、hyperventilation:過呼吸など)はすぐに分からなかったけど、ビデオや図を見ながらなんとなーく大事なことは理解できた気がします。

フリーダイビングの勉強というか英語の勉強だったかも。

 

そのあとにワークショップ。呼吸法の実践を通して体の変化や自分の容量を知ります。
スクールではとにかく安全第一でやるので、ブラックアウトが起こることはまず無いそう。インストラクターのアズアでさえ一度も経験したことが無いと言っていた。でもやっぱり最初は怖かった…。
息を止めると体内で増えた二酸化炭素を押し出すために横隔膜がぺこっと軽い痙攣を起こします。これをcontraction コントラクションといいます。普通ならそこで、ぷはー!と息を吐き出したくなるけど、そこを耐える。普通の健康体なら身体的にはコントラクションから1分くらい息を止めても問題ない…というのが正しいかはわからないけど、人間以外と大丈夫ということ(笑) それは実際やってみて分かりました。
アズア曰く、最初は怖いと思うかもしれないけど、楽しめるようになるそう。息止めるのが楽しいってちょっとやばい(笑)でも、コントラクションをサインにあと何キックできるか分かれば、自分の容量を知りながら潜ることができるので、これはフリーダイビングにとって一番大事なことだと理解しました。

 

呼吸の手順は、まず腹式呼吸2分(4秒で吸って8秒で吐く)でリラックス → 腹と肺の両方に空気を入れる完全呼吸を2〜4回 → 息止めを開始 → 酸素量がだんだん減ってきて呼吸をしたくなる → コンストラクション → そこから数十秒

ここまでの間ずっと口は塞いだまま、吐くことはしない。そして終わりと同時に、勢いよく吐いて、勢いよく吸う回復呼吸を数回

実際ヨガマットの上に仰向けになってやったときは、コントラクションが起こってからの秒数をアズアが数えてくれて、それを聞きながら自分の体を観察。息を止めている間もOKサインを出してと言われたら指で合図を返すことで意思確認をする。実際の競技は水中でやりますが、陸上でもヨガマットに横になり鼻をクリップで止めてトレーニングすることができます。

私は1日目に陸上でやったときに3分50秒、2日目に水中で3分55秒止められました。…これ普通にびっくり!!(笑)こんなに長く止められるんだ!と自分でも驚きました。おそらく呼吸法をちゃんと実践すれば普通の人でもこのくらいできちゃうんだと思います。一緒にクラスを受けたおじさんも3分20秒くらいでした。ちなみに世界記録は23分とか…!すごすぎ。

説明の中でアズアが「人間はお母さんのお腹の中にいたときからフリーダイバーなのよ!」と言っていた。うーん確かに?
 
続いてのプールトレーニングでは、水中での息こらえ(static apnea)に挑戦、フィンの使い方、ダックダイブという垂直に潜る時の入水方法、バディーにブラックアウトが起きた時の救助方法の実践などを学びます。
今回フィンありで、平行移動(潜水)の距離を測るDynamic apnea with finsを初めてやってみたところ70m泳げました!50mプールをターンできたのです^_^ 初めてだったのでフィンの使い方が効果的じゃないのと、足の筋肉が強くないので、呼吸が続かないというより、足が動かせなくなって浮上しました。でもなかなかだよ!と褒めてもらって嬉しかった(笑)
 
ということで、今回の記録
Static apnea : 3分55秒
Dynamic apnea with fins : 70m

今後測る機会あるかわからないけど、話のネタになる面白い体験ができました。
 
このあとはいつか海洋実習を受けてそれがうまくいけばフリーダイビングレベル1の証明がもらえます。行き先とスケジュールを見て、参加するつもりです。海は難しそうだけど、わくわく。そのときまたレポート書きます~