Marina’s blog

マレーシアの大学で日本語を教えている協力隊のブログです

Week3

あっという間に3月、今日はひなまつりですね。桜餅食べたい。ISETANに行けば売ってそうだけど、今日はソファから離れられません。久しぶりに一歩も外に出ない休日。

 

大学院クラス

今週は、学部授業の他に、大学院の授業の担当がありました。大学院クラスを見るのは今学期で3学期目、教えるのは2学期目なので準備などは以前よりも少し余裕がでてきましたが、「まるごと」を使った授業は何回やってもこのやり方が正解がなのかわからず難しいです。

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とくに今回の大学院の学生はイランとイラクの女性がおり、この2人は他のマレーシア人学生よりも音声的な問題か理解がゆっくりで、少し心配しています。注意してゆっくりやっているつもりですが、教科書のどこをやっているかわからなくなっていたり、練習した質問で「おしごとは?」ときいても、Sorry, what does that mean?と聞かれたり。母語の影響か、日本語の発音が頭に入りにくいのかもしれません。それかローマ字を読むということに慣れていないのかも。あとは何人かのマレーシア人学生には日本語を勉強したことがある人がいるので理解が早く、それが不安要素になっているのかもしれません。

2人とも愛想が良く一生懸命なので何とか楽しめるようになってほしい。カウンターパートが担当する回にはできるだけ一緒に入って近くでサポートしていきたいです。

 

東大生の授業参加

ところでこの2週間は東京大学の学部生が授業に参加してくれていました。

MJIITへはロボット関係のプログラムで来た6人の1年生で、プログラム自体が夕方なので、日中は日本語の授業をお手伝いしながら学生と交流したいという要望があり、私の学部クラスと大学院クラスに入っていただきました。

天下の東大に現役合格した学生さんに授業を見られるのは緊張しましたが笑、とても協力的で礼儀正しく、英語もよくできるので、お手伝いしてもらってとても助かりました。日本語1のクラスでは文字をやっていたので、正しく書けているか見てもらったり、自己紹介の練習相手になってもらったり、読めるようになったカタカナで書かれた単語の意味を「すみません、〜は何ですか?」の形で聞く活動などをしました。

日本語3のクラスでは、みんなの日本語17課のない形の練習や、練習Cの会話に参加してもらいました。このクラスは15名しかいないので、少人数で話すことができ、回を重ねるごとに親密度が増していきました。3回目の終わりには肩を組んで写真を撮るくらい仲良くなっていて、とても嬉しかった。この出会いもきっと学生の日本語学習のモチベーションになってくれるんじゃないかと期待しています。東大の皆さんにとっても、日本語教育や、マレーシアの学生に接することで何か得られたことがあれば良いなーと思います。

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出会いを作るということ

教師以外の日本人に会って話す機会、というのはクアラルンプールであっても学生にはほとんどありません。

私は大学1年生で初めて一人暮らしを始めた時、宿舎の隣の隣の部屋に住んでいたチュニジアからの留学生と英語で会話したときのことを今でも忘れません。廊下で挨拶をしてから、一回勇気を出して地元のお土産を渡しに行ったのがきっかけでした。そのあと手作りのチュニジア料理をお返しに持って来てくれて、それからも洗濯機の100円がないから貸してほしいと1万円を持って来たり笑、部屋でお茶したりした。あのときの言葉が通じたときの嬉しさとか、逆に通じないもどかしさとか 世界が広がる瞬間だった。その頃はまだSNSとかも使ってなくて今彼女がどこにいるのかは知らないけれど、今思えば初めて話したイスラム教徒も彼女だし、コーランやお祈りのことを直接教えてくれたのも彼女だった。いくら教科書で習っていても、実際に話すこと触れることのインパクトってすごく大きい。

 

今学期は何回か外部から来た日本人に授業に入ってもらう機会を作れそうです。私の立場では学生に日本語を教えることで今は精一杯ですが、いろんな人や文化に触れる機会を作ることは教師としても協力隊としても活動の醍醐味です。

日本語はいわばその1つの鍵。

東大の学生と一緒に嬉しそうに写真に写る学生を見てその気持ちが強くなりました。