Marina’s blog

マレーシアの大学で日本語を教えている協力隊のブログです

マレーシアで一番好きな州

マレーシアで一番好きな州は?

 

という質問に答える機会があった。

 

マレーシアは13の州と首都のクアラルンプール(よくKLと略す)を含む連邦直轄領から成っている。

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その中で私が今まで行ったことがあるのは首都KLとケダ、ペラ、ペナン、スランゴール、ヌグリスンビラン、マラッカ、ジョホール、サラワクの1都8州。

 

たとえば、日本で一番好きな都道府県は?と聞かれたら、迷わず生まれ育った県を答えるだろう。この質問も大体の人が自分の任地を挙げるはず…

しかし私は自分の任地、クアラルンプールとは答えられなかった。

 

もともと都会と田舎なら迷わず田舎を選ぶ田舎好き。クアラルンプールという大都会で協力隊として不自由なく暮らせるのはとてもありがたいことだし、前にも何度か来たことのある場所だけれど、もし来る前に自分が任地を選べるとしたらKLは選んでなかったと思う。

今まで行った場所では、初めて訪れたジョホールには思い入れがあるし、マラッカやタイピンの古都の風景、ペナンの世界遺産の街並み、クチンの静かな雰囲気や美味しいご飯も好きだった。

でもクアラルンプールの好きなところは?と聞かれたら、いろんな国の友達ができるという答えくらいだろうか。

おそらく周りからの影響もある。マレーシア人と話していても、KLは都会すぎる、人が多い、空気が汚い、物が高いというマイナスコメントは聞くけど、KLが大好き!というのはあまり聞いたことがない。KL出身の方ごめんなさい。(笑)

 

そんなことを考えながら、先週ハリラヤ(マレー系の新年)の休みにペナンとケダへ行ってきた。

今回の目的は福島の訓練所でマレー語を教えてくださった先生のご実家訪問で、ケダに行くこと自体は初めてだった。お宅がとても田舎にあると聞いてわくわくしながら行ったら、ほんとに田舎!

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久しぶりに見る田園風景にため息。

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車を降りたら、とっても静か。風と虫以外の音がしない。普段いつも、車や電車やなんらかの騒音を聞いて過ごしてるんだなと気づく。

 

ケダでは先生とご家族と過ごせて楽しい1日だった。プルリス州の有名なマンゴー、ハルマニスもいただいた。今まで食べたマンゴーとは別物のような甘さと食感でとっても美味しかった!

 

ケダ行きの前後はペナンのシニアの方のおうちに泊まらせていただき、同期と一緒にペナン観光。

シニアの方には朝市に連れて行ってもらい、おすすめの場所を教えてもらった。

 

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 世界遺産に登録されてるジョージタウンは、徒歩圏内に西洋、中華、イスラムヒンドゥーといろんな文化が混在し、世界中を旅してるみたいな感覚になれるお得な街(笑)おしゃれなカフェもあるし、ウォールアートもたくさんある。

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そんな楽しい3日間が終わり、ペナンからKLへ帰る電車の中であの質問を思い出した。

 

マレーシアで一番好きな州…

 

私は知り合いがKLに遊びに来てくれたとき、今回してもらったように自信を持って美味しいものやおすすめの場所を紹介できるだろうか?

そうだ、私はKLのことをよく知らないんだ。KLの良いところをまだまだ見てないんだ。そう思った。

 

これからもっとKLの街を歩こう。

今はまだ一番好きな場所クアラルンプールとは書けないけど、来年の今頃にはもっとKLを好きになっているように。

 

そして電車の窓から見慣れたKLの町並みが見えた時、ほっとしている自分に気付いた。なんだ、もう私の町だ。

 

そして電車が着く頃、

あれ、そもそも好きな「州」って、もしかして首都は含まれない??という質問の謎に気付く(笑)

 …いやそういう意味じゃないよね。きっと。

 

それにもうKL探検は私の新たな楽しみに加わってしまった。

 

これからたくさん素敵な出会いがありますように!

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悩みがちな時に読む好きなブログのこと

協力隊としてのやる気の維持が難しいという話について1時間くらい書いていたら、どんどん文面も気分も暗くなってしまって、書くことで逆に悩みを作り出しているような気がして、いったん全部消しました。(笑)

 

簡単に書くと…

私は新卒で協力隊に来たため、初めてちゃんと働くという経験をする中で、自分の至らない部分にたくさん気づく半年だった。

それに加えて、今の配属先には組織的な問題があり、自分にはどうしようもできないことが多い。学習者のために日本語を教えることが本来の目的なのに、組織や人間関係の制限でやりたいことができないのが歯がゆい。それについて具体的に書けないことも歯がゆい。

もっといろいろあるけど、個人的な力不足、組織的な問題、この二つをとってみただけでも、私がこれから残りの1年半でできることがあまりないような気がするのと、協力隊として残せることがないような気がしてしまう。

といったところです。基本的には楽観的なので激しく悩むことはないけど、こういったことが常にちらついている感じです。

 

でも、今回書きたかったのは、そういうといきに読んで励まされている奥結香さんのブログのことです。

奥さんは元マレーシア隊員で、私が来る前に帰国された方。会ったことも話したこともないのですが、今からちょうど1年前くらい、情報収集しているときに奥さんのブログにたどり着き、マレーシアに来る前から読んで、この方の文章好きだな―と思っていました。

 

ここ最近も、そのブログを読んで励まされていたわけです。

協力隊関係の方にぜひ訪れていただきたい。その時々に悩んでることに対して、しっくりくる記事がいつもあります。

 

今回はこの記事を読んで、奥さんが同じように組織的な問題で悩んでいたと知って勇気をもらいました。そして、今の自分に悩むこと自体が協力隊の意義なんだよって言ってくれてるような。

  

励まされる一方で、自分の不甲斐なさも再認識する。記事にあるように奥さんは情熱をもって活動されていた。福祉という専門分野に関して真剣に考えて、さらに協力隊についても帰国後も考え続けている。それに比べたら自分はまだまだだなーと思うのです。

でも、それが不思議とネガティブにならずに、もっと頑張ろう!という気持ちにさせてくれるのは、奥さんの文章からにじみ出るポジティブさのおかげだと思います。

 

これから1年半もこのブログにはたくさんお世話になるでしょう。

 

KLでフリーダイビング!体験レポート

フリーダイビング体験

今回利用したのはKuala Lumpur市内にあるApnea odysseyというフリーダイビングスクール。Apneaとは「無呼吸」の意味でフリーダイビングではよく出てくる単語です。インストラクターはマレーシア人の女性フリーダイバー、アズア。チャーミングでとっても優しい先生でした。

プールはTaman jaya駅から数分の、PJ palms sports centerというところ。

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自分の家の最寄りから一本だったのでとても便利でした。

プールは50mプールで、片端が5mの深さになっています。行ったときはカヌーのパドリングの練習が行われていて、子供たちのスイミングレッスン、スキューバダイビングのレッスンなどもあり、賑わっていました。ラマダンとハリラヤで蓄えた脂肪を落としにきてる人もいるかも?(笑)

マレーシアでは学校でプールの授業がないけど、習い事としてやる人(特に中華系)は割といるのかもしれません。

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SSIフリーダイビングベーシックコース

ダイビングをしたことがある人なら知っていると思いますが、ダイビングの資格としておそらく一番有名なのはPADIという会社。ここではPADIではなくSSIという会社の資格が取れます。フリーダイビングはベーシック、レベル1、2、3とプロのコースがあるようで、今回ベーシックコースを受講しました。これは海洋実習を受ければそのままレベル1をとることができる基礎のコースです。

 

今回私が参加したSSIフリーダイビングベーシックコースでは、まず陸上で理論を学びます。フリーダイビングとは何か、体の仕組みについて(体内の酸素量のことや、生理現象など)、ブラックアウトが起こった時の救助方法などについて説明してくれます。

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私の知ってる英語の語彙が限られてるので、説明の中に出てくる難しい単語(diaphrgram:横隔膜、hyperventilation:過呼吸など)はすぐに分からなかったけど、ビデオや図を見ながらなんとなーく大事なことは理解できた気がします。

フリーダイビングの勉強というか英語の勉強だったかも。

 

そのあとにワークショップ。呼吸法の実践を通して体の変化や自分の容量を知ります。
スクールではとにかく安全第一でやるので、ブラックアウトが起こることはまず無いそう。インストラクターのアズアでさえ一度も経験したことが無いと言っていた。でもやっぱり最初は怖かった…。
息を止めると体内で増えた二酸化炭素を押し出すために横隔膜がぺこっと軽い痙攣を起こします。これをcontraction コントラクションといいます。普通ならそこで、ぷはー!と息を吐き出したくなるけど、そこを耐える。普通の健康体なら身体的にはコントラクションから1分くらい息を止めても問題ない…というのが正しいかはわからないけど、人間以外と大丈夫ということ(笑) それは実際やってみて分かりました。
アズア曰く、最初は怖いと思うかもしれないけど、楽しめるようになるそう。息止めるのが楽しいってちょっとやばい(笑)でも、コントラクションをサインにあと何キックできるか分かれば、自分の容量を知りながら潜ることができるので、これはフリーダイビングにとって一番大事なことだと理解しました。

 

呼吸の手順は、まず腹式呼吸2分(4秒で吸って8秒で吐く)でリラックス → 腹と肺の両方に空気を入れる完全呼吸を2〜4回 → 息止めを開始 → 酸素量がだんだん減ってきて呼吸をしたくなる → コンストラクション → そこから数十秒

ここまでの間ずっと口は塞いだまま、吐くことはしない。そして終わりと同時に、勢いよく吐いて、勢いよく吸う回復呼吸を数回

実際ヨガマットの上に仰向けになってやったときは、コントラクションが起こってからの秒数をアズアが数えてくれて、それを聞きながら自分の体を観察。息を止めている間もOKサインを出してと言われたら指で合図を返すことで意思確認をする。実際の競技は水中でやりますが、陸上でもヨガマットに横になり鼻をクリップで止めてトレーニングすることができます。

私は1日目に陸上でやったときに3分50秒、2日目に水中で3分55秒止められました。…これ普通にびっくり!!(笑)こんなに長く止められるんだ!と自分でも驚きました。おそらく呼吸法をちゃんと実践すれば普通の人でもこのくらいできちゃうんだと思います。一緒にクラスを受けたおじさんも3分20秒くらいでした。ちなみに世界記録は23分とか…!すごすぎ。

説明の中でアズアが「人間はお母さんのお腹の中にいたときからフリーダイバーなのよ!」と言っていた。うーん確かに?
 
続いてのプールトレーニングでは、水中での息こらえ(static apnea)に挑戦、フィンの使い方、ダックダイブという垂直に潜る時の入水方法、バディーにブラックアウトが起きた時の救助方法の実践などを学びます。
今回フィンありで、平行移動(潜水)の距離を測るDynamic apnea with finsを初めてやってみたところ70m泳げました!50mプールをターンできたのです^_^ 初めてだったのでフィンの使い方が効果的じゃないのと、足の筋肉が強くないので、呼吸が続かないというより、足が動かせなくなって浮上しました。でもなかなかだよ!と褒めてもらって嬉しかった(笑)
 
ということで、今回の記録
Static apnea : 3分55秒
Dynamic apnea with fins : 70m

今後測る機会あるかわからないけど、話のネタになる面白い体験ができました。
 
このあとはいつか海洋実習を受けてそれがうまくいけばフリーダイビングレベル1の証明がもらえます。行き先とスケジュールを見て、参加するつもりです。海は難しそうだけど、わくわく。そのときまたレポート書きます~

フリーダイビングって知ってますか?

これからこのブログでは普段の大学での活動のことも、プライベートや趣味のことも関係なく書いていくつもりです。日記のように。

 

今回は完全に趣味の話。

フリーダイビングの話です。

2年ほど前からやってみたいと思っていたフリーダイビング。実際できるかどうかはともかく、マレーシアに来る前にスクールを調べていました。そして大学が学期休みの今がチャンス、さっそくこの土日にベーシックコースを受講してきました!

 

フリーダイビングとは?

キューバダイビングはスキューバ(水中呼吸装置)を使うのに対して、フリーダイビングスキンダイビング)は自分の息だけで潜る。つまり素潜りのこと。
だいぶ前にテレビ番組のQさま!で、潜水(一息で何メートル泳げるか)をやっていた時期がありました。確かオードリーの春日や安田大サーカスの団長とかが出てた。水面に出てから"I'm ok"と言えたら記録になる。その前にブラックアウト(酸欠からの意識喪失)してしまう人もよくいて、子供ながらに人間は怖いことしたがるもんだなぁと思っていた気がする。(笑) 実はあれもフリーダイビングの競技の一つで、英語だとDynamic apneaと言います。このように距離を測るものの他に、深さを測るもの、息こらえの秒数を測るものもあります。

フリーダイビングスキンダイビングの定義については曖昧で、スキンダイビングはレクリエーションの要素が強く、フリーダイビングは競技性を重視したものと言われるようです。私はただいろんな場所を自由に泳いだり、様々な生き物と一緒に泳ぐのに憧れてただけ。限界を知りたいとか記録を出したいとかいう気持ちはないので、私のゴールはスキンダイビングかもしれない。でもスキンダイビングももちろんテクニックの習得が必要なわけで、競技として明確なルールがあり、教育的要素の強いフリーダイビングのメソッドから学んでいこうと思ったわけです。

 

フリーダイビングに興味を持ったきっかけ

ダイビングの初体験は2014年6月の石垣島でのスキューバダイビング。そのときに見た海の中の美しさが忘れられません。魚が本当に楽しそうに泳いでいて、空気や水や生き物のいろいろな音がして、植物がさわさわと揺れていて、潮の流れ、水温の変化を体で感じた。陸の上の世界で生きてれば考えもしないけど、海の下にはこんな世界があるんだ!と。

それから、またいつかやりたいなーとは思っていたけどなかなか機会もお金もなくできませんでした。
しばらくして、いつも聞いているPodcastバイリンガルニュースで二木あいさんの話が出てきて、そこで初めてフリーダイビングというものについて知りました。
二木あいさんは、水中表現家としていろんな場所の海に潜り、写真を撮ったり、ドキュメンタリーを作ったり、講演を行ったりしている人。
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(二木あいさん。人魚みたい!)

 スキューバダイビングでは呼吸をしながらゆっくりと潜れるけれど、スーッ、ブクブクブク…と空気の音がするので、魚が怖がってしまう。またタンクの重さで体の動きに制限が出る。逆にフリーダイビングには潜れる時間に制限があり、技術も必要とするけれど、より自然に海との一体感を楽しめる。生き物も怖がらずに、逆に興味深々で近寄ってきてくれる。

つまり、「最低限の道具で最大限に海を楽しむ」スポーツなのです。


二木さんの話を聞いて、次ダイビングをやるならスキューバじゃなく自分の息で潜ってみたいと思いました。それと、フリーダイビングは精神的なコントロールのためにヨガを使ってトレーニングするため、もともと興味のあったヨガの新しいモチベーションになる。さらに、呼吸法やダイビングを通して自分の体のことをもっとよく知れる。
これらがフリーダイビングをしたいと思った主な理由です。まぁ一番は魚みたいに泳いでみたい!という子供みたいな理由ですね。笑

 
フリーダイビングでは、泳ぎ方、フィンの使い方も大事だけど、やはり一番大事なのは呼吸。長く息を続けるためにはなるべく酸素を使わないようにしなければなりません。酸素は筋肉を使うことだけでなく、脳を使うことでもかなり消費するので、精神的なコントロールが鍵になります。なのでヨガなどを取り入れてトレーニングします。
どんなスポーツにも精神論は絡んでくると思うけど、フリーダイビングはそれがより密接に関わってるスポーツと言えるのではないでしょうか?

 

というわけで、直接やっている人から聞いたわけでなくただの憧れで始めました。身近にやっている人を知らないので、もし興味がある人がいたら教えてください(笑)

 

次に実際に受けたベーシックコースの体験レポです。

去年の今日

そういえば。

去年の今日は私が台北に着いた日だ。2016年の夏は台湾で過ごしていました。

始まりはJICAの研修の合間に2ヶ月ほど時間ができたこと。その期間をバイトにあてることも、実家で過ごす事も考えたけど、自由に過ごせる数ヶ月なんて、次いつあるかわからない。気がつけば、台湾の大学のサマーコースを探していました。

台湾人の親友に相談して、台北師範大学の中国語コースを登録。平日は大学、週末は旅行、市内散策、言語交換という、それはそれは楽しい日々を送っておりました。家は友達が探してくれたシェアハウスで、素敵な2人の台湾人のルームメイトと生活し、大学ではアメリカ、スウェーデンインドネシア、韓国からの学生と一緒に、元気で教え方の上手な先生から中国語を習っていました。楽しかったなぁ。

 台湾にいる間はInstagramに毎日一枚、何らかのことを投稿していました。毎日一枚ということ自体はどうでもいいけど、2ヶ月という時間の中で、毎日をどう充実させるか考えることに必死だった。今思えばそれが楽しかったのかもしれない。

 

マレーシアに来て約半年、4分の1が経とうとしています。マレーシアでの生活もそれなりに充実しているけど、2ヶ月のうちの1日と、2年間のうちの1日はやっぱり違う。ここでの1日1日も、本当は2ヶ月のうちの1日のように、むしろ明日人生が終わるかもしれない最後の1日として、そう思って必死に生きたいけどいつも忘れがち。

派遣前は「毎日一日の終わりに、今日も頑張ったなーと思って眠りにつく」ことを目標としていたけど、この目標がめちゃくちゃハードルの高いことだと気がつきました。だって半年の中で、そう思えた日が何日あったか。というかそんなに毎日頑張れるほどタフじゃない私。

 

最近は学期休みに入って時間があるから、これまでの反省をしたりこれからの計画を立てたりしていました。その中で、活動のやる気もモチベーションもなぜか落ち気味。そういう時期なんですかね?

こういうときに思い出すのは、「魔女の宅急便」でキキが飛べなくなったときのウルスラの言葉。

 うまくいかない時はジタバタするしかない。描いて描いて描きまくる。それでだめなら描くのをやめる。散歩したり景色を見たり、何もしない。そのうちにまた描きたくなるんだよ。

1日で見たら全然だめな日も、あとから見たら充実した日々の一部分になるかもしれない。そう思ったらうまくいかない日もあっていいと思うし、頑張れる。だから、だめな日も大事にしたいし、だからもっとブログも更新したい。(2ヶ月も放置していたくせに…笑)

いろんなことを気にして書けなくなるくらいなら、やめよう。でもやめる前に、ジタバタしてみよう。楽しいこともどうでもいいことも書きたいと思えるうちに書こう。今日という1日の終わりはそんな気持ちです。

 

あーまた台湾行きたい!

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PAMAJA同窓会@ヌグリスンビラン

今日はKLから南に約1時間半のヌグリスンビランへ調整員さんと2人で行って来ました。

そこで行われていたのは、PAMAJAというJICA主催の青年交流プログラムの同窓会。JICAボランティアがホームステイでお世話になっている、あるホストファミリーの方のお誘いで今回参加することができました。

場所はヌグリスンビランのカンポン(村)。市内からさらに20分ほど車で行った山の中でした。

今回協力隊としてマレーシアに来てから(先々週ミリに行ったのを除いて)州をまたぐことなくKLで生活していた私にとって、「カンポン」へ行ける!というのはとても魅力的なことだったし、配属先以外でマレーシアの方々と交流できる機会も多くないし、マレーシアのパーティー文化も体験してみたい、ということで、調整員さんの連絡を見て即答で参加することにしました。

 

着いた場所はまさにカンポン。

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近くには馬や、ヤギや、ダチョウ?もいました。

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着いてすぐ、まずは朝ごはん。

マレーシアの定番朝ごはん、ナシレマです。

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ご飯を食べていると、いろんな人が私たちを見て話しかけにきてくれました。

印象的だったのは近くに住んでるというおじいさん。優しい雰囲気で自己紹介をしてくださり、それから「昔自分が生まれる前に、ここで日本人がたくさん人を殺したんだ」という話をし始めてくれました。

木に登ったり隠れたりして逃れた人もいた、家にはよくお化けが出た、でも先祖のお化けだから全然怖いと感じない、など(私がちゃんとマレー語聞き取れていれば)。そして、昔は昔で今は今、皆日本人が好きだよ、と言ってくれました。

調整員さんは、こういう話はマレーシアのどこにいってもよく聞くことですね、とおっしゃっていました。

日本でもなかなか聞く機会が少なくなってきた戦時中の話。年配の方とお話できる機会、大事にしたいなと思いました。

 

 朝ごはんのあとは屋根のある場所に移動。自己紹介をしながら今回のVIPであるDato(位の高い男性につける敬称)の到着を待ち、その後はいろんな方々のお話を聞く時間に。

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感想は、話がななななな長い。

始めはわかるマレー語の単語を拾いつつ、今こんな話してるんだろうなーと想像しながらついて行っていたけど、途中から座っているのも辛くなってくる。笑

特にDatoのお話。最初日本に行った時の話をしていたと思ったら、次回の開催場所はペナンにしましょう、からのペナンの話延々。途中ドリアンの話多分15分くらい。そのあとは自分のビジネスの話もしてたような、、、笑

お話好きなマレーシア人です。

この同窓会を仕切っていた方は、プログラムへの愛を熱弁されていて、長かったけど、しっかり聞こうという気にさせてくれました。笑  

 

ところで、今回の同窓会のプログラム、PAMAJAについて。詳しくは分からないのですが、同窓会の参加者はほぼ1980〜90年代にマレーシアから日本へ行った方々。プログラム参加年齢が20、30代なので、多くが60歳以上でした。
東方政策の一環で始まった交流プログラムの1つのようで、マレーシアから日本に研修生を送ってホームステイや様々な場所の視察を行っているそうです。今日話した参加者の方々は秋田、栃木、山口、大分などでホームステイをしたとおっしゃっていました。(これもマレー語が聞き取れていれば。)

 

同窓会に参加してみて、

まずJICAのプログラムで日本に行った方が数十年経ってもこうして同窓会を行なってることは単純に素晴らしいなぁと思いました。

また今回日本人の参加者は私たち2人だけだったのですが、ほとんどの方が、日本人が来ていると聞いて、おはようございます、元気ですか?と声をかけてくれたことを嬉しく思いました。

 

そしてマレーシアのパーティー文化体験もとても楽しかった。参加前の連絡で、ドレスコードとして青系の服を着ること、ナイスラッピングをしたお土産を一人1つ持ってくることとあったので、誘ってくださった方の要望に応えて青系の浴衣を着て、日本のお菓子を包んで持って行きました。みなさん青系のスカーフやシャツを着てきていて、爽やかな雰囲気。マレーシア人の見た目をCantik(きれい)にするのが好きというのがよく表れていました。

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それからヌグリスンビランの料理。

プログラムの中にkuih(おやつ)作りのデモンストレーションがあり、見学、味見させてもらいました。

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↑kuih kochi

ココナッツから作った具を小麦粉で作った皮で包んで蒸したおまんじゅうみたいなもの。甘くて美味しかった!

 

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↑kuih sarabai

ご飯から作ったパンケーキみたいなもの。ここではココナッツミルクとドリアンシロップを加えていただきました。これもなかなか!ただわたしはドリアンなしでいい。笑

 

昼ごはんは、いろんな種類のカレー

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全部ちょっとずつ取ったのですが、全部スパイシー。ヌグリスンビラン料理は他の州に比べて辛いものが多いらしい。

確かに、KLで食べるのは甘さと辛さ両方ある感じですが、これらはかなり辛さを重視した感じでした。でも美味しかった!

 

今日一日を振り返ると…

戦時中の話をしてくれたおじさん。

話の長いダトーのおじさん。

 日本語の語尾〜です。が全部「でし。」になってて可愛いおじさん。

スティービーワンダー風の風貌で、「昴」をはじめとした懐メロをプロ並みの歌唱力で歌うおじさん。

ハエブンブンの中、一緒に汗かきながヌグリスンビラン料理を食べた、派手派手バティックのおじさん。

あれ、思い出すとおじさんばっかり。笑

 

日本とマレーシア、そしてJICAの歴史を実際に感じ、たくさん素敵な体験ができたカンポンでの休日でした。

ここまでの振り返り

5月1日、メーデーの祝日でお休みだったマレーシアです。

だいぶ期間があいてしまったけど、最近の近況報告をしたいと思います!

 

赴任してから今日までの約2ヶ月半、、

誰に頼っていいか分からない不安の中始まった2月。

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(初めて訪れた日に撮ったMJIIT)

 

出会った学生たちのおかげで大学や授業のことが少し分かってきた3月。

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(休み時間に学生が休んでる大学のロビー)

 

授業準備でばたばたの毎日、体調も崩した3月後半から4月。

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(空にはいつも癒される)

 

2ヶ月ぶりの同期との再会、2回目の皇太子さまご接見、幼馴染の来馬、、、とっても濃かった4月中旬。

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(友達と食べた南国フルーツ)

 

そしてこの1週間は、初めて首都を脱出して参加したボルネオ島のミリにある学校の日本祭りと、土日にKLで行われた日本語フェスティバル、2つの日本文化行事を見る機会がありました。

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(日本文化の日 @ILP Miri)

 

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 (JL Fest @Lai meng school)

 

もうブログに書けそうなネタばかりなのにー笑、更新できずにおりまして。こんな風にまとめてしまいましたが、時間ができたら、改めて取り上げます。きっと!

 

何しろまだ大学の学期中。いつものことながら、明日の授業準備もまだ終わってません。

活動のことをちゃんと振り返られるのも今学期が終わる6月末になることでしょう。

 

今の活動は、相変わらず日本語の授業でいっぱいいっぱいです。

現在の日本語授業は、週によって違い、少ない週(課外授業だけの週)は4クラス10コマ、多い週(学部授業がある週)は6〜8クラス、20コマ弱を担当しています。同じ内容をやることもあるので、きっと慣れたらそうでもないのでしょうが、今の私にはこれで精一杯。ほんとはもっと授業外のアクティビティを進めていきたいのですが、授業をないがしろにしては本末転倒なので我慢。

 

授業づくりというのは終わりがないなぁとつくづく感じています。準備も授業も満足できたことは一度もないし、2年間で満足できる授業が1つでもできたらいいな、と思っているくらいです。

あの文法項目はまとめてあげたほうがよかったなぁ、板書のしかたもうちょっと考えられたなぁ、説明に使う英単語調べておけばよかったなぁ、ドリルや確認が足りてないなぁ、学生のあの質問想定できたはずなのにちゃんと考えられてなかったなぁ、教案の時間配分まだまだ詰められてなかったなぁ、、、、

振り返りノートはいつも反省だらけ。

でも、こうして進んでいくしかないのだと思ったら、小さな躓きも楽しく思えたり。そしてノートには小さくてもいいのでできたこともたくさん書くようにして、それは次への自信になっています。このまま今学期の残り約2ヶ月も駆け抜けたいと思います。

 

実は、現状の未完成な授業でも、とりあえず今はいいかーと先週までは思っていました。今の時間的余裕と能力ではここまでかなーと。

 

そんな時に、この土日の日本語フェスティバルで、昔お世話になった先生方にお会いしました。

そのうちの二人は、大学2年の時に参加したマレーシアでの日本語教育実習でお世話になったマレーシア人の先生方。私が今ここにいるのはこの人たちとの出会いのせいだと(笑)思っているくらい、本当に良くしてくださった、マレーシアにまた来たいと思わせてくれた人たちです。もう一人は、一昨年、関西国際センターでのプログラムに参加した時にお世話になった国際交流基金の先生。偶然現在マレーシアのセンターにいらっしゃってこうして再会することができました。

 

先生方と会って、自分は今までいろんな機会をもらってやってきたんだということを思い出しました。

その度に刺激を受け、震え立つような魅力や楽しさを感じたことも。

まっすぐここまで日本語教育の道でやって来たわけでは全然ないけど、その道を繋いでくれた人たちにこうしてまた会えることは、私にとっての運命なのかなと思うし、そんな恩人とも言える人たちに恥ずかしくないように頑張りたいと思います。

それで、今少し手を抜いていたことも、もう少しちゃんとやりたいと思うようになったのでした。まだできる、まだやらなきゃ。

 

さて、5月からの目標ですが、

毎朝ラジオ体操。

週に3日以上走る。

毎日料理。

全然活動関係ないじゃん!という感じですが、いや、活動をしっかりしていくための基礎となる健康、土台づくりです。

(そして来たる東南アジア最高峰登山のためにも??…それは未定)

 

最後に、今日やっと撮れた我が家を守ってくれてるチチャック(ヤモリちゃん)を載せておきます。近づいてソファに隠れそうになったところをパシャり。

 

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 それでは!