Marina’s blog

マレーシアの大学で日本語を教えている協力隊のブログです

Week5 / 実習生の訪問

今学期の学部授業も3分の1まで来ました。この5週目は私のこれまでの活動の中でも大きな週となりました。

 

K先生の訪問

木曜日は学部の日本語授業を担当しているランゲージアカデミーの日本語部門トップのK先生がJBキャンパスからKLキャンパス(MJIIT)へ視察へ来られました。しかし、見学を予定していた授業は前日に急に決まった高等教育省の訪問により、(学生がそのイベントに参加するため)キャンセルとなりました。。この分の時間で、JOCV2名とK先生で授業に関する話し合いを行いました。

K先生は5年前の実習時代からお世話になっているインド系の現地の日本語の先生で、日本の大学の先輩でもあります。私が赴任してから、こちらのランゲージアカデミーの先生方との交流が増えたのも、実習時代からのK先生とのつながりのおかげ、という部分は少なからずあると思っています。そんな心強いサポートをいつもしてくださっている大先輩です。

今回授業を見てもらうことはできませんでしたが、この4週間ほどで学部授業を担当して感じたことを意見交換させていただきました。例えば現在使っている教材やテストなどのこと。MJIITの学生が学ぶものとしてはどうなのかなと思う語彙やテストの設問などがあると思っていたのですが、それをこれまでずっとやって来たこちらの先生に直接言うにはまだ心と時間の余裕がなかったので、今回K先生に共有し意見を仰ぎました。先生も私たちの意見に共感してもらえた部分があったようです。教材の見直しを含めた授業の検討会を、今学期が終わったら一緒に行いましょう、というご提案をいただきました。これは配属先の日本語教育に関わる大きな前進!とても嬉しかった。

 

大学の後輩の訪問

そして金曜日は、大学の後輩4名がKL見学の一部でMJIITの訪問に来てくれました。私が5年前に参加したJBでの日本語教育実習に今年参加している学生さんたちです。これまでの実習のプログラムでは毎年マラッカ見学が組まれており、KLへ来ることはありませんでしたが、昨年11月に先輩隊員と一緒にJBキャンパスへ遊びに行った時に、K先生とのお話の中で「次の実習生には、みなさんの活動を見に、KLへ行って、交流をしてもらいましょうか」という話が上がりその場で約束できたことでした。

それが現実となりました。なかなか口では言ってくれても実行してもらえないということはこの国ではよくあるので、あまり期待しすぎないようにと思っていましたが、しっかりと考えていてくださったこと、その気持ちがとても嬉しかった。

実習生の滞在はたった半日でしたが、私の活動について簡単に話し、学部授業の見学と、MJIITの学生との交流をしてもらうことができました。今年の夏につくば市インターンに行く学生が3名いるので、その3名とは少し時間をとって話してもらいました。

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自分がかつて参加し、その後を左右することになったJB実習ですが、この4名にとってどのような意味をもたらすのかは分かりません。MJIIT訪問を通して何かが心に残ったり、知り合った学生とのつながりが続いて行ったらいいなと思います。日本語を教えること自体もそうですが、いろんな可能性を学生の中に小さな種として撒いていくことは教師のやりがいであって、希望です。

とくに人と人とをつなぐことは、自己紹介で自分の名前の話をするとき話していることですが、協力隊員としてだけでなくプライベートでも目標として掲げてきたことなので、今回は達成感と少しの感動がありました。実際は目標という意識的なことでなく、自分が人と人をつなぐことが好きなので、そういう方向に物事を進めたくなるだけです。

今回もMJIITの学生と日本の学生が一緒に話しているときの、緊張感とか期待感、教室にパーっと響く笑い声。それを聞いて幸せを感じている自分がいたので、これからも人と人とのつながり作りには貪欲に取り組んで行こうと思いました。