サバ旅行
1週間ほど東マレーシアのサバ州へ行っていました。
サバにいる同期の任地に行きたくて、ずっと考えていたサバ旅行。日程調整する中で、他の隊員にも声をかけてツアーを組んだらどうかという同期の提案から、結果的に最大人数9人のツアーとなりました!素敵な計画をたててくれた同期隊員に感謝。
最初の2日は州都のコタキナバル(KK)観光、3、4日目はツアーを企画してくれた同期隊員の活動する村でホームステイ、5、6日目はきのこ栽培の先輩隊員の任地と周辺を観光しました。
(KKの夕日)
今回行ったケニンガウとクンダサンは、コタキナバルからそれぞれ車で2〜3時間の山の上。特にケニンガウとクンダサンを結ぶ道はかなりの悪路で、移動はタフでしたが、それでもまた行きたいと思えるくらい素敵な場所でした。
同期が活動しているウル スナガン モンゴルバル村でのホームステイでは、村のおうちでご飯や地酒をいただいたり、吹き矢体験や川遊びをしたり、村唯一の小学校で100人以上の小学生と交流したりしました。
このホームステイプログラムや工芸品の販売を同期隊員が支援していて、今まで聞いていた話や、見ていた写真、手にしていた工芸品の生まれる場所に実際に行けたのがとても嬉しかった。物は、作り手の顔が見えたり、背景がわかると一気に愛着が湧くなぁと感じました。
同期隊員が写真をあげている村のInstagramもおすすめです!
⇨ kg_usmb_official
http://instagram.com/kg_usmb_official
サバはクリスチャンが多く、ムスリムも半島に比べて戒律に対して厳しくないので、人の雰囲気が大分違いました。どこでもそうだけど、田舎は人が温かい。
ケニンガウの後に訪れたクンダサンは東南アジア最高峰(4095m)のキナバル山の近く。車を降りた瞬間見上げた空にそびえ立つキナバル山は圧巻でした。
(夕方、雲の晴れ間に見えたキナバル山)
(朝のキナバル山)
ポーリン温泉という温泉の湧き出るところも、楽しく散策できたし、近くで世界最大の花ラフレシアもみることができ大満足でした。
ラフレシアとキナバル山を一気に見てしまい、もうマレーシアでのミッションの半分くらいは終えた気分になりました。(笑) あ、あと生きた幼虫を食べたことも…。
内容が濃すぎて、詰め込むのがもったいないくらい、興奮冷めやらない1週間でした。
もう一つ、今回KL在住の身として一番感動したのは涼しい空気を感じたことかもしれません。ケニンガウとクンダサンの夜は20℃を下回るくらい涼しいので、久しぶりに涼しい空気を肌で感じました。クアラルンプールは夜でも寝苦しいくらい暑いので(東京の夏の方が暑いけど)、半年以上ぶりのひんやり。ないものねだりだけど、やっぱり日本の四季って素敵だーという所に行きつく。
こんな雑な感じでまとめてしまうのがもったいないのですが、色々ありすぎて振り返れない…
とにかくサバは人が温かくて、海も山もあって、いろんな生き物や植物がいて、ご飯がおいしくて、なんでもある場所だなーというのが感想です。コタキナバルは空港から近いし、街のつくりが分かりやすいから観光に最適。多くの人に訪れてほしい街です。
私は今まで旅行したどこの町にもまた行きたいなぁと思えるけど、サバはまた来たいとかじゃなく、また来ます(断言)と言える場所でした。任期中にも、任期が終わっても、年を取っても。きっと何回も来ると思います。実際半島に任地がある先輩隊員も任期中に10回くらい来たとか。それも、サバに来れば納得できる。
ということで今回は記念すべきサバ1回目の訪問でした。素敵な思い出ができたのは旅行を計画してくれた同期、一緒に過ごした隊員、出会ったサバの人たちのおかげです。ありがとうございました!
NPの方が配属先に来てくれた。
今日は日本語パートナーズの方がMJIITに見学に来てくださった。
日本語パートナーズ(NP)は国際交流基金のプログラムで、ASEAN地域を中心とした日本語教育の現場に日本人を派遣し、授業のアシスタントなどを行なっている。
マレーシアにもいろいろな地域のセカンダリースクールにNPの方々がいて、その場所場所の協力隊ともつながりがあったりする。今日来てくださった二人はケダ州の学校にいる方たち。
私も以前日本語パートナーズに興味があって、JICAを受けるのと同時にミャンマーの案件を受けていた。そのときは面接までいったけど、優先していたJICAの方が先に決まったので辞退した。でも今も台湾の派遣が気になっているし、こうして現地のNPの方と関わる中でもいろいろと知れて、NPへの好奇心は継続中。
マレーシアのNPは8ヶ月という期間。今日話していたNPさんたちは私がマレーシアに来た1ヶ月後くらいに来られた方なので、ほとんど期間が変わらない。
「やっと現場に馴染んできたところで帰らないといけない」「何もできてない気がする」と言っていたけど、教育現場は違ってもその気持ちがすごく分かる。
私ももう半年近く今の配属先にいるけど、最初の半年はほとんど慣れるための時間だったなーと思う。最近やっと現場の状況が見えて来て、これからやるべきことが整理できた段階。
前学期をふまえて、次の学期でリベンジしたいこと、新しくやりたいこともたくさんある。ここで帰らなきゃとなったら、かなり消化不良かも…。
そう考えると2年でセメスターを4回経験できることは、とても貴重なことだと思う。失敗することもやり直すこともまだまだこれからできるし。
こんな風にして、自分の置かれている状況を前向きに捉えられるようになったこの頃。
というのは、ここ1週間ほどで、インドネシアの同期隊員、職場の先輩隊員、そして今日のNPの方、日本語教育に関わるいろんな人と話すことができてすごく刺激を受けたから。 自分の環境に甘んじていたところも、逆に一人で考えすぎて頭が固くなっていたところもあったみたい。
もっと貪欲にやるべきところと、もっと肩の力を抜くべきところと、もっと周りに頼るべきところに気付けた。
「一人で抱え込まないで」という言葉をもらってから、そんなことついてずっと考えていた。
一人の力ってすごく小さい。
ネガティブなように聞こえる言葉だけど、すごく大事な真実。そして私にとってこの言葉は、体の力をほぐす作用があるみたい。
蜂が網戸に巣を作り始めた。
蜂苦手な人は写真があるのでご注意ください 笑
先日網戸にツンツンぶつかってる小さな蜂がいるなと思ったら、その日の夕方帰って来たら5ミリくらいの蜂の巣が!
次の日、また蜂がやってきた。くるくる回りながら口で巣を形作っていく。こんな風に蜂って巣を作るのね〜
巣は網戸の外なので、内側の超至近距離で私が見ていても、おかまいなしにせっせと働く蜂。
飛んで行ったのを確認して見てみると
おー閉じてる!そしてまた帰ってきたと思ったら今度は…
卵産み始めた?!
ここまでくると、取らなきゃダメだとわかりつつ、健気に作り続ける蜂に心が揺れる(笑)
32階建てでも迷わず(迷ってるかもしれないけど)戻ってくる蜂すごい。
心を鬼にして明日は取らなきゃ。
おすすめ性格診断2つ
他人と自分を比べて落ち込んでしまうことってありますよね。
そういう時は大体自分の悪いところばかり見てしまっていると思います。
今日は、劣等感を感じてもやもやしているとき、人と自分を比べて悩んでいるときに試して欲しい性格診断の話です。
一つ目は、
リクナビの提供しているグッドポイント診断
これも以前紹介した元マレーシアJVの奥さんのブログから知りました。
簡単な質問に答えていくと、5つのグッドポイントを教えてくれるものです。
30分くらいかかるので、時間があるときにぜひ試してみてください。
結果も8568通り通りあるらしく、素直に答えて行けばかなり正確な結果が出ると思います。
私もやってみました。
私のグッドポイントは、冷静沈着、受容力、柔軟性、親密性、悠然 の5つ。
よく言われる、当たってると思う所に色を付けました。
冷静沈着
あなたはいつも気持ちが安定しています。周りが盛り上がっているときにひとり冷静であることを楽しむ、そんな余裕もあるでしょう。
自分の感情を一定の状態に保つことができる人は多くないため、集団の中であなたの落ち着いた態度は際立ちます。周りの人は、あなたと過ごす時間が長くなるほど、常にものごとを冷静にとらえることができるあなたの発言や判断を信頼するようになっていきます。中には、あなたのそばにいると自分も穏やかでいられると感じる人もいるでしょう。
受容力
あなたは、和やかな人間関係を重視し、考え方やタイプの異なる人に対して拒否反応を示したり、自分の主張を押しつけるようなことはありません。人が集まる場において、あなたは誰に対しても自然と穏やかに対応します。あなたに受け入れてもらえていると感じ、安心感を得られる人も多いはずです。
また、あなたは環境や事実もありのままに受け入れます。周囲の人から、新しい環境においてルールや雰囲気にスムーズになじむことができる点を評価される機会もあるでしょう。
柔軟性
あなたは、好奇心旺盛で興味の範囲が広く、ものごとを柔軟にとらえることができます。また、突発的なできごとに対して臨機応変に対応することも得意です。何に対しても「もっとよいやり方があるはずだ」と考え、様々なアレンジを繰り返していくため、あなたの取り組みはどんどん進化していきます。あなたにとって、ひとつのやり方しか考えないことは悪なのです。
結果を出し続けていることが知れ渡るにつれて、周囲の人は改善したいことがある場合、あなたの視点やアイディアを求めるようになります。
親密性
あなたは、常に謙虚な気持ちを持って人と接しています。内面についても話せる深い信頼関係を築くことを望んでおり、交際範囲を大きく広げることにはあまり興味がありません。
相手との距離感が重要と考えるあなたは、知り合って間がない相手に対してまずは適度な距離を置いて接し、互いにとって心地よい距離を探りながら丁寧に信頼関係を構築していきます。「控え目・礼儀正しい」など、評価されることも多いでしょう。
多くの人が集まる場ではおとなしく見られることが多いあなたですが、深い信頼関係を構築できた相手とは互いの思いや内に秘めたパワーをしっかりと理解しあえているはずです。
悠然
あなたは常にゆったりと構え、じっくりと考えたり取り組んだりすることができます。長い目でものごとをとらえ、あせらず気長に進めることが得意であり、目先の小さなことに気を取られて考えが変わるようなことはありません。特に将来のことを考えるうえで、あなたの長期的な視点から生まれる発言や提案はとても参考になるでしょう。
また、悠然とした態度には、周囲の人を落ち着かせ、「改めて考えてみよう・焦って決断してはいけない」と考えさせる効果があります。あなたの精神的なゆとりが、周りの人を落ち着かせるのです。
中にはそうかな?と思う部分もありますが、自分からは見えていない部分かもしれません。逆にこのそうかな?が私にとっては重要なポイント。友達と一緒に読んでみたら、今まで知らなかった意見をもらえるかもしれないですね。
この診断の良いところは、前向きになれること!良いことしか書いていないので(笑)またリクナビの診断だけあって、就活などで自分について話すときに活用できそうなのと、仕事の進め方や人間関係を考える上でのヒントになります。
面倒なのは、リクナビの会員登録が必要なこと。なのでアカウントお持ちの方はぜひ。
二つ目は、イギリスの会社が提供している16Personalities
学生からおすすめされて、知りました。
所要時間は5~10分程度、同意する~同意しないの7段階で答えていきます。
結果は16種類のキャラクター(性格)で表示されます。私の結果は「擁護者(defender)」でした。
“擁護者”型の性格 (ISFJ-A / ISFJ-T) | 16Personalities
もちろん70億人いれば70億通りの性格があると思いますが、大きく見ればこの16種類に当てはまるのかもしれない…と思うくらい当たってるなと思いました。
登録なしで誰でもできるのでおすすめです。
診断と性格の簡単な説明は日本語でも表示されますが、詳しい結果(強みと弱み、恋愛関係、友人関係、仕事など)は英語のみ。
というわけで、二つの性格診断を紹介しました。
性格診断や占いには好き嫌いがあると思います。
私も占いは信じない方だけど、前に占い好きな知り合いが「占いは結果が重要なんじゃなくて、結果を見て自分がどう思うか、その心の動きを知ることが重要」と言っていて、それから少し見方が変わりました。
「あなたはこんな人です!」と言われたとき、いやいや違うでしょ、と思うか、その通り!と思うか、そういえばそうかもしれない…と思うか。それ自体が自分について知る、自分の中にある見えないものを探る一つの方法だということです。グッドポイント診断で感じた、そうかな?もその心の動きだと思いました。
そして強みを知って活かすこと。
これができないからできるようにしたい!よりも、
これができるから活かそう!の方が前向きになれるし、仕事するときも効率的だと思います。努力した上でできないことは他の人に頼っていいと思います。
自分に自信がないとき、こういった診断を使いながら自己肯定感を保つことは効果的じゃないでしょうか。
実際やってみて私も前向きになれたし、他の人の優れた部分を見ても、あの人のグッドポイントはそこなんだな~と事実として受け入れ、劣等感を感じなくなりました。自分には自分のグッドポイントがあることを理解できるいい方法だと思いました。
マレーシアで一番好きな州
「マレーシアで一番好きな州は?」
という質問に答える機会があった。
マレーシアは13の州と首都のクアラルンプール(よくKLと略す)を含む連邦直轄領から成っている。
その中で私が今まで行ったことがあるのは首都KLとケダ、ペラ、ペナン、スランゴール、ヌグリスンビラン、マラッカ、ジョホール、サラワクの1都8州。
たとえば、日本で一番好きな都道府県は?と聞かれたら、迷わず生まれ育った県を答えるだろう。この質問も大体の人が自分の任地を挙げるはず…
しかし私は自分の任地、クアラルンプールとは答えられなかった。
もともと都会と田舎なら迷わず田舎を選ぶ田舎好き。クアラルンプールという大都会で協力隊として不自由なく暮らせるのはとてもありがたいことだし、前にも何度か来たことのある場所だけれど、もし来る前に自分が任地を選べるとしたらKLは選んでなかったと思う。
今まで行った場所では、初めて訪れたジョホールには思い入れがあるし、マラッカやタイピンの古都の風景、ペナンの世界遺産の街並み、クチンの静かな雰囲気や美味しいご飯も好きだった。
でもクアラルンプールの好きなところは?と聞かれたら、いろんな国の友達ができるという答えくらいだろうか。
おそらく周りからの影響もある。マレーシア人と話していても、KLは都会すぎる、人が多い、空気が汚い、物が高いというマイナスコメントは聞くけど、KLが大好き!というのはあまり聞いたことがない。KL出身の方ごめんなさい。(笑)
そんなことを考えながら、先週ハリラヤ(マレー系の新年)の休みにペナンとケダへ行ってきた。
今回の目的は福島の訓練所でマレー語を教えてくださった先生のご実家訪問で、ケダに行くこと自体は初めてだった。お宅がとても田舎にあると聞いてわくわくしながら行ったら、ほんとに田舎!
久しぶりに見る田園風景にため息。
車を降りたら、とっても静か。風と虫以外の音がしない。普段いつも、車や電車やなんらかの騒音を聞いて過ごしてるんだなと気づく。
ケダでは先生とご家族と過ごせて楽しい1日だった。プルリス州の有名なマンゴー、ハルマニスもいただいた。今まで食べたマンゴーとは別物のような甘さと食感でとっても美味しかった!
ケダ行きの前後はペナンのシニアの方のおうちに泊まらせていただき、同期と一緒にペナン観光。
シニアの方には朝市に連れて行ってもらい、おすすめの場所を教えてもらった。
世界遺産に登録されてるジョージタウンは、徒歩圏内に西洋、中華、イスラム、ヒンドゥーといろんな文化が混在し、世界中を旅してるみたいな感覚になれるお得な街(笑)おしゃれなカフェもあるし、ウォールアートもたくさんある。
そんな楽しい3日間が終わり、ペナンからKLへ帰る電車の中であの質問を思い出した。
マレーシアで一番好きな州…
私は知り合いがKLに遊びに来てくれたとき、今回してもらったように自信を持って美味しいものやおすすめの場所を紹介できるだろうか?
そうだ、私はKLのことをよく知らないんだ。KLの良いところをまだまだ見てないんだ。そう思った。
これからもっとKLの街を歩こう。
今はまだ一番好きな場所クアラルンプールとは書けないけど、来年の今頃にはもっとKLを好きになっているように。
そして電車の窓から見慣れたKLの町並みが見えた時、ほっとしている自分に気付いた。なんだ、もう私の町だ。
そして電車が着く頃、
あれ、そもそも好きな「州」って、もしかして首都は含まれない??という質問の謎に気付く(笑)
…いやそういう意味じゃないよね。きっと。
それにもうKL探検は私の新たな楽しみに加わってしまった。
これからたくさん素敵な出会いがありますように!
悩みがちな時に読む好きなブログのこと
協力隊としてのやる気の維持が難しいという話について1時間くらい書いていたら、どんどん文面も気分も暗くなってしまって、書くことで逆に悩みを作り出しているような気がして、いったん全部消しました。(笑)
簡単に書くと…
私は新卒で協力隊に来たため、初めてちゃんと働くという経験をする中で、自分の至らない部分にたくさん気づく半年だった。
それに加えて、今の配属先には組織的な問題があり、自分にはどうしようもできないことが多い。学習者のために日本語を教えることが本来の目的なのに、組織や人間関係の制限でやりたいことができないのが歯がゆい。それについて具体的に書けないことも歯がゆい。
もっといろいろあるけど、個人的な力不足、組織的な問題、この二つをとってみただけでも、私がこれから残りの1年半でできることがあまりないような気がするのと、協力隊として残せることがないような気がしてしまう。
といったところです。基本的には楽観的なので激しく悩むことはないけど、こういったことが常にちらついている感じです。
でも、今回書きたかったのは、そういうといきに読んで励まされている奥結香さんのブログのことです。
奥さんは元マレーシア隊員で、私が来る前に帰国された方。会ったことも話したこともないのですが、今からちょうど1年前くらい、情報収集しているときに奥さんのブログにたどり着き、マレーシアに来る前から読んで、この方の文章好きだな―と思っていました。
ここ最近も、そのブログを読んで励まされていたわけです。
協力隊関係の方にぜひ訪れていただきたい。その時々に悩んでることに対して、しっくりくる記事がいつもあります。
今回はこの記事を読んで、奥さんが同じように組織的な問題で悩んでいたと知って勇気をもらいました。そして、今の自分に悩むこと自体が協力隊の意義なんだよって言ってくれてるような。
励まされる一方で、自分の不甲斐なさも再認識する。記事にあるように奥さんは情熱をもって活動されていた。福祉という専門分野に関して真剣に考えて、さらに協力隊についても帰国後も考え続けている。それに比べたら自分はまだまだだなーと思うのです。
でも、それが不思議とネガティブにならずに、もっと頑張ろう!という気持ちにさせてくれるのは、奥さんの文章からにじみ出るポジティブさのおかげだと思います。
これから1年半もこのブログにはたくさんお世話になるでしょう。
KLでフリーダイビング!体験レポート
フリーダイビング体験
今回利用したのはKuala Lumpur市内にあるApnea odysseyというフリーダイビングスクール。Apneaとは「無呼吸」の意味でフリーダイビングではよく出てくる単語です。インストラクターはマレーシア人の女性フリーダイバー、アズア。チャーミングでとっても優しい先生でした。
プールはTaman jaya駅から数分の、PJ palms sports centerというところ。
自分の家の最寄りから一本だったのでとても便利でした。
プールは50mプールで、片端が5mの深さになっています。行ったときはカヌーのパドリングの練習が行われていて、子供たちのスイミングレッスン、スキューバダイビングのレッスンなどもあり、賑わっていました。ラマダンとハリラヤで蓄えた脂肪を落としにきてる人もいるかも?(笑)
マレーシアでは学校でプールの授業がないけど、習い事としてやる人(特に中華系)は割といるのかもしれません。
SSIフリーダイビングベーシックコース
ダイビングをしたことがある人なら知っていると思いますが、ダイビングの資格としておそらく一番有名なのはPADIという会社。ここではPADIではなくSSIという会社の資格が取れます。フリーダイビングはベーシック、レベル1、2、3とプロのコースがあるようで、今回ベーシックコースを受講しました。これは海洋実習を受ければそのままレベル1をとることができる基礎のコースです。
今回私が参加したSSIフリーダイビングベーシックコースでは、まず陸上で理論を学びます。フリーダイビングとは何か、体の仕組みについて(体内の酸素量のことや、生理現象など)、ブラックアウトが起こった時の救助方法などについて説明してくれます。
私の知ってる英語の語彙が限られてるので、説明の中に出てくる難しい単語(diaphrgram:横隔膜、hyperventilation:過呼吸など)はすぐに分からなかったけど、ビデオや図を見ながらなんとなーく大事なことは理解できた気がします。
フリーダイビングの勉強というか英語の勉強だったかも。
そのあとにワークショップ。呼吸法の実践を通して体の変化や自分の容量を知ります。
スクールではとにかく安全第一でやるので、ブラックアウトが起こることはまず無いそう。インストラクターのアズアでさえ一度も経験したことが無いと言っていた。でもやっぱり最初は怖かった…。
息を止めると体内で増えた二酸化炭素を押し出すために横隔膜がぺこっと軽い痙攣を起こします。これをcontraction コントラクションといいます。普通ならそこで、ぷはー!と息を吐き出したくなるけど、そこを耐える。普通の健康体なら身体的にはコントラクションから1分くらい息を止めても問題ない…というのが正しいかはわからないけど、人間以外と大丈夫ということ(笑) それは実際やってみて分かりました。
アズア曰く、最初は怖いと思うかもしれないけど、楽しめるようになるそう。息止めるのが楽しいってちょっとやばい(笑)でも、コントラクションをサインにあと何キックできるか分かれば、自分の容量を知りながら潜ることができるので、これはフリーダイビングにとって一番大事なことだと理解しました。
呼吸の手順は、まず腹式呼吸2分(4秒で吸って8秒で吐く)でリラックス → 腹と肺の両方に空気を入れる完全呼吸を2〜4回 → 息止めを開始 → 酸素量がだんだん減ってきて呼吸をしたくなる → コンストラクション → そこから数十秒
ここまでの間ずっと口は塞いだまま、吐くことはしない。そして終わりと同時に、勢いよく吐いて、勢いよく吸う回復呼吸を数回。
実際ヨガマットの上に仰向けになってやったときは、コントラクションが起こってからの秒数をアズアが数えてくれて、それを聞きながら自分の体を観察。息を止めている間もOKサインを出してと言われたら指で合図を返すことで意思確認をする。実際の競技は水中でやりますが、陸上でもヨガマットに横になり鼻をクリップで止めてトレーニングすることができます。
私は1日目に陸上でやったときに3分50秒、2日目に水中で3分55秒止められました。…これ普通にびっくり!!(笑)こんなに長く止められるんだ!と自分でも驚きました。おそらく呼吸法をちゃんと実践すれば普通の人でもこのくらいできちゃうんだと思います。一緒にクラスを受けたおじさんも3分20秒くらいでした。ちなみに世界記録は23分とか…!すごすぎ。
説明の中でアズアが「人間はお母さんのお腹の中にいたときからフリーダイバーなのよ!」と言っていた。うーん確かに?
続いてのプールトレーニングでは、水中での息こらえ(static apnea)に挑戦、フィンの使い方、ダックダイブという垂直に潜る時の入水方法、バディーにブラックアウトが起きた時の救助方法の実践などを学びます。
今回フィンありで、平行移動(潜水)の距離を測るDynamic apnea with finsを初めてやってみたところ70m泳げました!50mプールをターンできたのです^_^ 初めてだったのでフィンの使い方が効果的じゃないのと、足の筋肉が強くないので、呼吸が続かないというより、足が動かせなくなって浮上しました。でもなかなかだよ!と褒めてもらって嬉しかった(笑)
ということで、今回の記録
Static apnea : 3分55秒
Dynamic apnea with fins : 70m
今後測る機会あるかわからないけど、話のネタになる面白い体験ができました。
このあとはいつか海洋実習を受けてそれがうまくいけばフリーダイビングレベル1の証明がもらえます。行き先とスケジュールを見て、参加するつもりです。海は難しそうだけど、わくわく。そのときまたレポート書きます~