Marina’s blog

マレーシアの大学で日本語を教えている協力隊のブログです

Week1のまとめ(JLPTクラスについて)

新学期が始まり、久しぶりに学生が戻ったキャンパス。オフィスの階にもちらほら学生が通り、挨拶してくれる人もいました。

今週はまだ授業はキャンセルや変更だらけで、学生の時間割も安定していないようす。

 

ボランティアが担当する日本語の授業もまだ始まりません。

学部の必修クラス・・・会話部分が担当なので、文法の先生からの連絡待ち。多分来月から。

大学院生のクラス・・・クラス自体は来週から始まるけど、教師3人で持ち回りなので私の初回授業は再来週。

JLPT対策クラス(課外)・・・学生の時間割が決まらないため、まだ調整中。できたら来週から開始。

ということで今週は、JLPTクラスの準備と学生集め、大学院クラスの教案作り、11月にあるJapan Dayというイベントの話し合い(日本語スピーチコンテストや日本文化体験ブースの企画など)、新入生向けのFacebookグループ告知ポスター作りをしていました。

 

その中で今、というか休み期間中から一番時間を割いて行なっていることが、JLPT(日本語能力試験)対策クラスの整備です。

 

前の学期までは、希望があった学生にだけ個別に行っていたJLPT対策のクラス。やる気のある学生や教師と繋がりのある学生が、先生〜N4受けるんですけど、授業やってくれますか?という感じで頼みに来たときに、やっていたようです。2月に赴任してすぐに、私も同僚の先生からやりませんか?と言われ、学生募集から始めて20人くらいに対してN5のクラスを教えていました。

 

それでもやっぱりJLPTクラスを受けられるということを知らない学生もまだいて、途中から 参加したいです!といいにくる人が出てきたりもしました。学部によって空き時間が違うため、いろんな学生を一緒に教えるときは、時間調整が大変。ぎちぎちに詰め込まれた学生の時間割とにらめっこしながらクラス時間を調整をしましたが、結局どうにもならず後から来た学生に諦めてもらったりもしたので、とても申し訳なかった。授業自体も、準備ができていなかったので毎日場当たり的な授業をしていて、授業計画が本当に大事だと思いました。

半年過ごす中で、だんだんと学生の状況や大学の目指していることも見えてきて、ここの学生にとっての日本語能力試験を受ける意味も少しずつ分かってきました。

そんな1学期目を終えたあと、先輩隊員と話し合い、次の学期(今学期)はJLPT対策コースを整備することにしました。

そもそもここでボランティアに求められていることは、学生の日本語能力の向上や学習支援。しかし学部必修のクラスは別の先生がスケジュールを管理しており、ボランティアはマンパワー。(もちろん日本人が教えることには意味があると思いますが)授業は1人で自由にやらせてもらっていても、授業全体の改善に口を出せる関係性になく、話し合いなどには参加できていません。つまりほとんど与えられた授業以外はタッチできない。(進歩がないわけではないので、これからもちょっとずつちょっとずつ。)

大学院クラスはJICA所属の同僚の先生と一緒なので、いろいろと話し合いながら授業作りをしていますが、各学期1クラス(20名)のみなので、あまり大学全体に関わることはできません。

つまり、ここで”学生の日本語能力の向上"や"日本語教育に貢献する”ために取り組めるのは(今の状況では)、課外の授業だけということになります。その事実に少し遅れて気がついた私。

 

ということで、今新たに作っているJLPTクラス。

改善内容と目指すところはいろいろあるのですが、、

 

1. 全ての学生に参加のチャンスを与えること。学生全体に向けて予め周知し、学期が始まってすぐに授業を始められるようにする。

2. 長期的な計画を提示し、学生にもそれを意識してもらえるようにする。必修授業はN5レベルまでカバーなので、学生の予備知識として1学期で1級分のレベルアップは幅がありすぎて時間が足りない。

3. 将来的に3年生の終わりにあるインターン(日本にインターンに行く人も結構いる)までにN3に到達できる学生を増やせるようなコースデザインにする。

4. 試験対策クラスといってもただの問題演習なら自習でもできるので、その場しのぎでない、身になる日本語能力の定着を目指すことを前提とした授業作りをする。

5. (教え方は統一しなくても)進め方は教師間で共有できるようにする。それによって学期をまたいで教師が変わっても継続的にクラスを行える。

(6. 予習型授業を取り入れる。それのためのマテリアルを整える。後々e-learning活用、自主学習支援にも力を入れたい。)

 

先輩との話し合いの後でこんな感じにしたいよなーというビジョンが固まってはいたものの、ほぼ一からのコース作りだったので、カリキュラムを作るにも、学生を集めるにも、授業時間を決めるにも経験の少ない私の想像力が足りず、作ってはやめて、相談しては変えての繰り返しでした。特に始めは1人で悩み思考停止してたことも(8月の旅行の前)。それを見兼ねた?先輩がいろいろとアイディアをくださり、そのおかげでとりあえずの予定を組み、学生集め(ポスターの掲示とFacebookでの周知、メールでの登録)までは無事?終えることができました。

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(告知ポスター)

 

クラス(N5、N4、N3レベル)の登録の締め切りを昨日の木曜日にしていましたが、結果、前の学期の倍以上の人数が集まり…!途中メールが来すぎて一体何クラスになってしまうのかと怖くなったけど、日本語を学びたいという学生の声は素直に嬉しくて、学生の中でもニーズがあることがよく分かりました。ここまできたらもうやるしかない。

 

ということで、来週は、

・JLPTクラスの時間割が決まり次第、教師の分担を決めます。来週中にできれば初回の授業(語彙チェックテスト)をできたらと思っています。無理なら再来週から。それまでは教材の準備。

・大学院クラスが始まるので初回のクラスを見学(どんな学生さんか観察)しつつ、自分の担当課の準備をする。月曜日は国際交流基金クアラルンプールで「まるごとセミナー」に参加するので、そこでも今学期の大学院クラス(「まるごと」使用)でできるアイディアや効果的な方法を勉強したい。

・学部授業の先生となんらかのコミニュケーションをとる(少しでも情報がほしい)

・初回の授業で、学生のことをたくさん知る!初回しかできないことを逃さずやる。

 

こんなところが目標です。

メモみたいになりました。

 

来週は楽しみもあるので、公私ともに充実した1週間にしたいです^_^

 

余談ですが、

来年くる後輩隊員が、今日から市ヶ谷での研修が始まったらしい…懐かしい気持ちで、1年前に一緒に研修を受けた、いま世界中にいる隊員たちに想いを馳せる金曜の夜です。

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去年はこんなことしてたなぁ。

 

とりあえず…週末ばんざーい!